明石市で開催されるたなかしんの特別展「そうぞうのかけら」について

明石市で特別展「そうぞうのかけら」開催

2025年7月19日（土）から、明石市立文化博物館にて特別展「そうぞうのかけら―砂で紡ぐたなかしんの物語―」が開催されます。この展示は、画家・絵本作家のたなかしんの活動20周年を祝うものです。彼の作品は、海の砂を使って優しく幻想的な表情を持ち、見る人の心に深く響きます。

たなかしんは、独自の技法で砂を絵の下地として使用しており、その質感が作品に温かさと包容力を与えています。国内外での展覧会はもちろん、壁画制作にも取り組む彼は、数多くの絵本を通じて大人から子どもまで幅広い世代を魅了しています。本展覧会では、彼がこれまで紡いできた数々の物語の「かけら」を体験することができます。

展示内容と体験

展覧会は大きく「こころのかけら」「えほんのかけら」「そうぞうのかけら」「みんなのかけら」という4つの章で構成されています。各章では、たなかしんが描く物語の深層に触れることができ、訪れた方も自らの感情や体験を物語に加えることが求められています。「みんなのかけら」部分では、来展者が作品に色を加え、最後にたなかしんが仕上げのライブペインティングを行います。

会場には、たなかしんの絵の特徴である砂の質感を触って体験できるコーナーや、アートユニットplaplaxとのコラボレーションによるインタラクティブな展示も設置されます。また、大型の絵本型スクリーンで読み聞かせの画像が投影されるなど、来場者がたなかしんの世界に浸ることができる仕掛けが盛り込まれています。

特別イベントと関連事業

展覧会期間中には、いくつかの特別イベントも開催される予定です。例えば、読み聞かせコンサートやギャラリートーク、作品の制作秘話を語る講演会など、充実したプログラムが用意されています。また、子ども向けのワークショップ「新聞紙で動物を作ろう」や、たなかしんとのコラボイベントも楽しめます。

さらに、他の施設とも連携したパネル展も展開予定で、明石市の魅力を感じながら、たなかしんの作品を楽しむことができます。