地域が守る食文化
2024-09-25 15:44:29

米不足を乗り越える地域の力!生きた食文化を守る取り組み

米不足を乗り越える地域の力!



2023年の8月、日本全国のスーパーマーケットや食料品店からお米が消失するという驚きの状況が発生しました。主食であるお米の不足は家庭の食卓を脅かすだけでなく、特に経済的に厳しい状況にある人々に深刻な影響を与えています。このような時期だからこそ、地域での食料自給の重要性がますます際立ちます。

ワーカーズコープの挑戦



日本の食料自給率は38%にとどまり、これは先進国の中でも低い数字です。ここで紹介するのが、労働者協同組合であるワーカーズコープ・センター事業団の活動です。彼らは、「資源を活用」「循環型社会をめざす」「社会の連帯経済に取組む」という理念のもと、小規模な農業を通じての自給自足を目指しています。そして、この取り組みは全国各地で広がりを見せています。

自分たちの米は自分たちで育てる



山口県光市のワーカーズコープ山口では、「みんなでつくってみんなで食べる田んぼ」というプロジェクトを立ち上げ、地域の耕作放棄地を使って米づくりに挑戦しています。初年度は2009年に始まり、200坪ほどの田んぼから、現在では4500坪に拡大しました。地域の子どもたちと共に田植えや稲刈りを行うことで、食育を実施しながらも地域の活性化を図っています。これにより、参加者全員に一人一俵分のお米を届けることに成功し、この夏の米不足も乗り切ることができました。

環境を考えた取り組み



ワーカーズコープは農地のない都市部でも農業の重要性を伝えています。例えば、東京では「バケツに田んぼ」をテーマにした授業を通じて、小学校の子どもたちにお米の栽培体験を提供しています。収穫したお米は自宅に持ち帰り、家族と共にその味を楽しむことが出来ます。このような小さな取り組みが自給意識を育て、環境を守る意義に繋がっています。

地域との結びつき



また、山梨県の西桂町では、地域福祉事業所の「ばいかも」が参加して、「田植えをしよう!」プロジェクトを実施中です。ここでも地元の住民が協力し合い、米を育てるための田んぼを借りて、共に収穫祭を行っています。こうした地域との強い結びつきが、困難を克服する大きな力となるのです。

未来を見据えて



子どもたちに地域の自然や食の大切さを教えるための「田んぼの楽校」が宮城県の仙台市で開催されています。この新しい取り組みに参加することで、地元の食文化がより一層深く根付く可能性があります。

小規模農業の未来



私たちの生活に直結する米づくりや小規模農業は、今後もますます重要なテーマとなっていくでしょう。ワーカーズコープは、地域の力を結集し、さらなる食料自給に向けた活動を推進していきます。時代は変わりつつありますが、地域の農業の未来に目を向けていくために、私たち一人一人が出来ることから始めることが大切です。

私たちの食の在り方が今、問われています。地域での米づくりや小規模農業を通じて、私たちの未来を守る力を育んでいきましょう。これからの時代に必要な食料自給率向上のために、私たちが連帯して行動していくことが求められています。地域での食文化の守り手として、皆さんもこの活動に参加してみませんか?


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会社情報

会社名
労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団
住所
東京都豊島区東池袋1-44-3池袋ISPタマビル7F
電話番号
03-6907-8030

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