アジア太平洋地域のホテル投資額が過去最高を記録
2026年の上半期、アジア太平洋地域におけるホテル投資額が68億米ドルに達し、前年比54%増の過去最高を記録しました。この結果は、世界的な経済不安や投資家の慎重な姿勢にもかかわらず実現したもので、アジア太平洋地域のホテル市場への関心の高さを示しています。
日本市場の好調なパフォーマンス
特に日本は19億米ドルの投資を行い、前年比75%増という顕著な成長を遂げました。主な取引としては、AB Capital Investmentによる神奈川のホテルポートフォリオの取得や、トーセイによるペリカンホテルズの一括取得、さらにはKKRとPAGがサッポロ不動産開発の全株式を取得する大型の取引が挙げられます。これらの動きにより、日本はアジア太平洋のホテル市場で重要な位置を占めています。
中国本土とオーストラリアの成長
続いて、中国本土の取引額は15億米ドルで前年比224%増と大きく成長しました。特に第2四半期は、競売形式でのオークションセールが活発化し、不良資産の売却が進んだことが影響しています。またオーストラリアも9億100万米ドルの取引を記録し、前年比38%の増加を見せました。ここでも個人投資家やファミリーオフィスが中心となり、中規模物件への競争が激しくなっています。
新たな投資戦略の台頭
2026年上半期には、特に業績が低迷しているホテルを住宅に転用する動きも目立ちました。この現象は、香港やシンガポールでの取引に顕著で、学生寮やコリビング施設への転用が進んでいます。JLLでは、このような投資機会が今後も増加すると見ています。
投資家の関心と今後の展望
2026年の上半期を経て、デベロッパーやファンドマネージャーが主要な買い手となり、全体の22%を占めています。国内資本が主流である一方、特に日本、オーストラリア・ニュージーランド、韓国ではクロスボーダー投資家も増えてきており、資本の流入が続いています。
業績の堅調な推移
アジア太平洋地域全体でのRevPAR(販売可能客室数1日あたりの売上高)は、この期間中平均6%以上上昇しており、特にオーストラリアや東南アジアでは過去最高の客室単価が見られています。
まとめ
2026年後半に向け、多様な投資家層による投資がさらに活発になると予測されています。JLLの分析でも、今後のホテル投資額は2025年比で15-20%増加する見込みとなっており、アジア太平洋地域のホテル市場は依然として成長を続けていくと期待されています。