効率化と価値向上を目指すTangerineとNECの協業
Tangerine株式会社は、日本電気株式会社(NEC)と手を組み、小売店舗での顧客体験価値の向上と業務効率化を図る新たな取り組みに着手します。両社はそれぞれの技術を活用し、購買データの収集から分析、施策立案に至るまでの統合ソリューションを共同で開発する予定です。
変化する購買行動と求められる対応
近年、スマートフォンやSNSの普及に伴い、消費者の購買行動は多様化しています。オンラインで商品を探して比較検討し、実店舗での購入に至るケースが増加しています。このような状況下、オフラインとオンラインをシームレスに結ぶ顧客体験が求められています。そのため、小売業界では、データ収集とその分析・活用が今以上に不可欠な要素となっています。
これを受けて、TangerineとNECは、生活者の多様なニーズに応えるため、効果的なデータ活用による顧客理解の深化を目指しています。具体的には、Tangerineの提供する「Store360」とNECのセンシング技術・映像解析技術を統合し、より高精度のデータ収集を実現します。
顧客理解の深化と施策立案
この新しいソリューションは、主に以下の3つのポイントに注力しています。
1.
オフラインデータの取得と分析
Tangerineの店舗内情報収集能力とNECのAI分析技術を組み合わせることにより、店舗における情報収集からデータ分析までを一貫して行います。このデータにオンライン情報を統合することで、消費者をさらに深く理解し、適切なタイミングで最適なコンテンツを提供することが可能となります。
2.
施策立案の自動化
さらに、NECが持つ生成AIを活用することで、マーケティング施策の立案が自動化されます。これにより、各店舗や顧客に適した対策が瞬時に策定され、販促効果を高めることが期待されます。
3.
新たなソリューション開発
両社は、リアルな店舗行動情報と映像技術を組み合わせた新しいソリューションを開発します。具体的には、買い物中の行動に基づいてプロモーションコンテンツをリアルタイムで提供することで、訪問者の関心を引き、購買につなげることを目指します。
OMO領域での未踏の可能性
TangerineとNECは、Online Merges with Offline(OMO)領域をカバーし、顧客体験価値の向上のための統合ソリューションを開発予定です。これにより、小売企業は収益の拡大と、より豊かで便利な生活の実現に寄与できるようになります。
両社は、デジタル技術を駆使してお客様の新たな購買体験を提供し続け、変わりゆく消費者のニーズに応えます。今後の展開に注目です。
企業情報
Tangerineは、訪れたユーザーの体験を豊かにし、リアルな行動データを可視化することで、ビジネス成長を支援する会社です。
NECは、120年以上にわたり先進的なテクノロジーを駆使し、社会に貢献してきた企業です。社会価値の創造を目指しています。