大学生のための新たなサードプレイス『よっちカフェ』
横浜市立大学の金沢八景キャンパスにて、2025年度の新入生を対象としたカフェ空間「よっちカフェ」を開設する取り組みが始まりました。これは、大学生活を始めたばかりの学生が気軽に立ち寄り、ちょっとした息抜きや交流を楽しめる居場所として設計されています。夏の新生活において、安心して過ごせる場所の重要性が高まる中で、このカフェは大きな期待を寄せられています。
よっちカフェの概要
「よっちカフェ」は、横浜市立大学COI-NEXT拠点内の研究開発課題チームが主導するプロジェクトで、4月から6月にかけて期間限定で運営されます。参加者は自由に過ごせるカフェスペースで、フリードリンクを楽しみながら、勉強や読書、おしゃべりなど、気軽に時間を過ごすことができます。また、さまざまな情報収集の場としても機能し、部活動の紹介や一人暮らしのアドバイス、履修に関する相談なども行い、学生生活を支援します。
交流イベントの実施
さらに、夜間には新入生同士の交流を促進するため、小規模イベント(留学座談会など)を開催する予定です。初対面でも自然に会話ができるような工夫が施されたプログラムが用意されており、参加者同士がつながる機会を提供します。
学生からの反響
すでにカフェを利用した学生からは「気軽に話せる雰囲気で、悩みを解決することができました。」や「ゆったりとした空間で、BGMもドリンクも最高でした!」といったポジティブな声が寄せられています。彼らは、留学体験談を通じて将来の目標を見つめ直したり、情報交換ができる貴重な場として評価しています。
流行する孤独の問題
現代社会では、若者の孤独や孤立が深刻な問題となっており、とくに大学生活の初期段階での人間関係形成が後の心理的健康にも影響を与えます。このような課題に対応する一環として「よっちカフェ」は、物理的な居場所と心理的な安心感の両立を目指して運営されています。
名称の由来と運営体制
カフェの名称「よっちカフェ」は、大学のマスコットキャラクターからインスパイアを受け、「気軽に寄ってほしい」という思いから名付けられました。さらに、先輩学生と認定NPO法人キッズドアのスタッフが協力し、臨床心理士や社会福祉士が常駐し、学生一人ひとりの悩みに寄り添う体制を整えています。
今後の展開
この取り組みは、今回の横浜市立大学での実施を起点に、他の大学や公共施設への拡張が予定されています。地域との連携を進めながら、孤立することなく安心して社会とつながれる機会を創出していく考えです。
認定NPO法人キッズドアについて
キッズドアはすべての子どもが夢や希望を持つための社会を目指し、教育格差や貧困問題に取り組んでいます。70カ所以上での学習支援や情報提供を行い、様々な社会的課題解決に尽力しています。
横浜市立大学COI-NEXT拠点について
この取り組みは、国立研究開発法人 科学技術振興機構の支援を受けた産学連携プログラムの一環として推進されています。新たな研究領域の立ち上げと心理的なレジリエンスの向上を図っています。公式情報は各団体のサイトからご確認ください。