ポルトガル館が大阪万博で新たにオープン
2025年4月13日、大阪において、待望のポルトガル館が日本国際博覧会(EXPO 2025)で正式にオープンしました。このパビリオンは著名な建築家、隈研吾氏のデザインによるもので、「海、青の対話(Ocean: The Blue Dialogue)」というテーマを掲げており、ポルトガルと海洋との歴史的なつながりを探ることができます。
海とポルトガルの繋がり
日本とポルトガルは、500年にわたる交流の歴史を築いてきました。今回のポルトガル館では、その貿易と文化のつながりを紹介し、海洋の重要性について深く考える機会を提供します。特に、資源の持続可能な管理がエネルギーや食糧の安全保障などの全球的な課題の解決に必要不可欠であることを来場者に伝えます。これを実現するために館内では、リサイクル漁網やサステナブルな素材が使用され、約1万本の吊り下げられたロープは波の動きを模しています。
体験型の展示・プログラム
ポルトガル館では、多彩な文化プログラムも展開されています。食、音楽、デザイン、芸術、ファッション、映画、文学など、さまざまな文化を体験できるイベントが開催されます。また、海洋生物の多様性やバイオエコノミーについての展示もあり、最新の技術や研究に触れることができるインタラクティブな体験が提供されているのです。
ポルトガルの企業MUSEによる常設展示では、現在の環境問題と持続可能な未来への希望をテーマにした視覚的な体験が用意されています。特に、5分間の視聴覚インスタレーションでは、人類が海洋と共生している姿を描く内容となっており、来場者は目を奪われることでしょう。
持続可能性のメッセージ
ポルトガル館の代表、Joana Gomes Cardoso氏は「ポルトガル館で、日本との500年の豊かな歴史と、海洋の重要性を伝える素晴らしい展示を体験していただけることを嬉しく思います」と語ります。ポルトガルは海に囲まれた国であり、海洋保護の重要性を訴える特別な役割を担っています。
ポルトガルの海域はEU全体の48%以上に及び、170万平方キロメートルの広大な経済水域を有します。さらに、ポルトガルはクリーンエネルギー生産国としても知られ、特に海洋由来の再生可能エネルギーを積極的に推進しています。これにより、ポルトガルは海洋科学と技術に焦点を当てた研究開発の中心地としても評価されています。
最後に
2025年大阪万博は、ポルトガルの政府機関、地方自治体、民間企業、各種団体の協力により実現しています。さまざまなパートナーシップを通じて、来場者は海洋に関する多様な展示を楽しむことができることでしょう。ポルトガル館は、海の重要性を再認識させ、持続可能な未来を見据えた展示内容で来場者を迎えています。ぜひこの機会に、海とポルトガルの理解を深める素晴らしい体験を楽しんでみてください。