立興丸の始動
2022-09-01 11:00:05
省エネルギー機能搭載の最新セメント船「立興丸」が始動
環境に優しいセメント船「立興丸」
2023年9月1日、新たに竣工したセメント船「立興丸」が運航を開始しました。この船舶は、九州工場や宇部セメント工場で生産されたセメントを全国へ輸送するために運用され、従来の同型船に比べて燃料消費量を10%削減する高い省エネルギー機能を備えています。
「立興丸」の特長
「立興丸」は、環境への配慮から設計された新造船であり、さまざまな省エネルギー機能が施されています。その中でも特に注目される技術が、以下の3点です。
1. 電気推進システム
この船は複数の発電機がモーターを駆動し、プロペラを動かします。この方式により低速時でも強力な推進力を発揮することが可能です。また、エネルギーの消費を抑えるための出力調整も容易で、船員の起動準備作業が不要な点も特長です。
2. 二重反転プロペラ(CRP)
「立興丸」では、二重反転プロペラが採用されています。これは、外側と内側にそれぞれのプロペラを取り付け、逆方向に回転させる構造です。これにより、プロペラが生じる渦を打ち消し、船の推進効率を一層向上させる仕組みが実現されています。
3. 航海支援システム「eE-NaviPlan®」
最新の技術を駆使した「eE-NaviPlan®」システムは、乗組員の経験に依存せず、リアルタイムで最適な速力を自動計算します。これにより、必要最小限の速力での運航が可能になり、CO2排出量や燃料消費を大幅に削減できます。
環境への貢献と企業の未来
「立興丸」の運航開始は、UBE三菱セメントが掲げる環境負荷の低減に向けた取り組みの一環として位置づけられます。2022年に三菱マテリアルと宇部興産が統合し、セメント事業の統合を果たした同社は、最高の品質を提供し続ける一方で、持続可能な社会の実現にも貢献していきます。
まとめ
新造船「立興丸」は、燃料削減、CO2排出の抑制、効率的な航海支援を実現し、環境への優しさを兼ね備えた商品として期待されています。これにより、未来の地球環境を守る役割を果たす企業の姿勢が示されています。
会社情報
- 会社名
-
UBE三菱セメント株式会社
- 住所
- 東京都千代田区内幸町二丁目1番1号飯野ビルディング12階
- 電話番号
-
03-6275-0330