Maker Faireの新たな幕開け
インプレスグループが手掛けるIT関連メディア事業を運営する株式会社インプレスは、2025年1月1日より米国Make Community LLC.との間で新たなライセンス契約を結び、国内でのMaker Faireの展開を開始します。このイベントは、革新的な技術を用いて様々なものを創り出す「メイカー」の集まりとして知られています。
Maker Faireとは?
Maker Faire(メイカーフェア)は、2006年にサンフランシスコで始まったDIYやモノづくりの祭典です。ここでは、3DプリンターやAIといった最新のテクノロジーを駆使し、さまざまな材料を用いてユニークなアイデアを形にするメイカーたちが集まります。世界各地で開催されるこのイベントは、累計で200以上の都市で実施され、多くの人々が参加してきました。
日本におけるMaker Faireの歴史
日本においても、Maker Faireは2008年から「Maker Faire Tokyo」の名でスタートし、毎年東京ビッグサイトで開催されています。2024年には20回目を迎え、これまで18万人以上が来場しました。また、関西地方では「Maker Faire Kyoto」も2019年に誕生し、多くの出展者と来場者を呼び集めています。
地域パートナーとの協力のもと、岐阜、山口、宮城、静岡、愛知といった各地でもさまざまなスケールのMini Maker Faireが行われており、全国でモノづくりの楽しみを共有する場が設けられています。
インプレスによる事業承継の背景
今回の事業承継は、株式会社オライリー・ジャパンがライセンス契約の終了に伴い、Maker Faireから撤退することが背景にあります。それに対し、インプレスは新たなライセンス契約を締結し、イベント事業を引き継ぐことを決定しました。これにより、さらなる成長が期待されるとともに、インプレスの技術系メディアや教育系メディアとのコラボレーションにより、新しいシナジーの創出が見込まれています。
Maker Faire Tokyo 2025の開催予定
次回の「Maker Faire Tokyo」は、2025年10月4日(土)と5日(日)に東京ビッグサイトで開催される予定です。詳細な出展者やスポンサーの募集については、公式サイトやSNSを通じて発表される予定で、多くの来場者が集まることが期待されています。また、東京以外にも中部地方での開催も計画されており、さらなる地域への拡大が見込まれています。
まとめ
インプレスが新たに引き継ぐMaker Faireは、技術の進化とともに変わりゆくものづくりの楽しさを体験できる貴重な場となるでしょう。子どもから大人までが交流し、共に学び合うことで創造性を刺激し、新しい産業の芽が育つことを期待しています。国境を越えたメイカーたちとの交流を通じて、日本のモノづくり文化がさらに進化することを楽しみにしています。