Utimacoが新たなHSMプラットフォーム「u.trust Anchor」を発表し未来を切り開く

Utimacoの新プラットフォーム「u.trust Anchor」

2021年10月、ドイツのアーヘンとアメリカのキャンベルを拠点とするUtimacoは、次世代ハードウェア・セキュリティ・モジュール（HSM）プラットフォーム『u.trust Anchor』を発表しました。このプラットフォームは、セキュリティとパフォーマンスを兼ね備え、決済や一般システムに幅広く対応するために設計されています。

先進的な技術と柔軟なアーキテクチャ

「u.trust Anchor」は、HSM as a Service（HSMaaS）を通じて、クラウドサービスプロバイダーが新たなサービスを提供できるようにします。シンプルな管理機能を持ちながら、ユーザーには暗号鍵の無制限なストレージと監査機能を提供し、ITセキュリティの根幹となる信頼性を確保します。

特に注目すべきは、コンテナ型HSMを採用した独自のアーキテクチャです。この設計により、特定のユースケースごとに異なるファームウェアを同時に実行できる機能を持っています。例えば、FIPS準拠やポスト量子暗号、カスタムファームウェア、ブロックチェーンにおいても、すべてを一元的に管理できる点が強みです。

革新的なパフォーマンス

u.trust Anchorは、最大で40,000 TPS（トランザクション毎秒）の処理能力を誇り、また最大32台の完全に独立したコンテナを設置可能。汎用HSMと決済用HSMの機能を組み合わせ、利用シーンに応じた柔軟な構築が可能です。これにより、従来の複雑なインフラ構築にかかる負担が大幅に軽減され、運用コストを抑えることができます。

具体的な機能概要

- 最大40,000TPSの処理能力

高いパフォーマンスを求めるユーザーに最適。

- マルチテナント対応

複数のユーザーが同時に安全に利用可能。

- ハイブリッド展開のサポート

オンプレミスとクラウドのシームレスな統合。

- 完全な互換性

既存のシステムやUtimacoのAPIとの100％の互換性を備えています。

企業のビジョンと展望

UtimacoのProducts & Alliances担当VP、Mario Galatovic氏は、『u.trust Anchor』を通じて顧客がデジタルトランスフォーメーションを加速できるよう、常に未来の課題に備えた設計を行ったと述べています。彼は、汎用的かつ決済用途のニーズを満たすため、最高のHSMポートフォリオを築くことができると自信を示しています。これにより、企業の複雑性や運用コストが削減されるのが期待されています。

Utimacoについて

Utimacoは、ITセキュリティを極めて信頼性の高いソリューションとして提供する企業です。オンプレミスからクラウドベースのHSM、鍵管理ソリューションに至るまで、各分野の最前線でイノベーションを続けています。470名以上の従業員の協力で、データとアイデンティティを守るための革新的なサービスを提供しており、顧客から高い信頼を寄せられています。

詳しい情報は、Utimacoの公式サイトを訪れてください。