ユニフォームの未来を変える！リサイクル可能なジャケットが登場

服ごとリサイクルできる未来に向けて

気候変動や資源の枯渇が問題視される現代において、環境意識が高まる中、アパレル業界もサステナビリティに向けた取り組みが求められています。そんな中、アイトス株式会社が発表した長袖ジャケットは、ユニフォーム業界初の試みとして注目されています。この製品は、経済産業省の「易リサイクル設計」に基づいて開発され、服本体だけでなく、付属品までリサイクルが可能な設計が実現されています。

開発背景：限りある資源を守るために

近年、アパレル業界では大量生産と大量廃棄が問題視されています。アイトスはこの問題に真正面から取り組むべく、プロジェクト「AOZORA®」を立ち上げました。目指すのは、循環型社会の実現。これは限りある資源を無駄にせず、未来の子どもたちに繋げるための挑戦です。これに基づき、リサイクル時の手間を徹底的に削減し、環境負荷を低減するための製品開発を進めました。

特徴1：まるごとリサイクル可能なデザイン

従来のユニフォームは、異なる素材の付属品があるため、リサイクルの際には手作業による分解が必要でした。しかし、この新しいジャケットは、全ての部品がリサイクル可能なPETドットボタンを使用しており、ユニフォームをそのまま粉砕して再資源化することが可能です。この技術革新により、リサイクル時の効率が大幅に向上しました。

特徴2：環境にも優しい高機能素材

サステナブルな素材を使用することも、アイトスの重要なポイントです。ジャケットには、植物由来のポリエステル「エコディア®」を使用しており、石油資源の削減、CO2排出量の抑制に貢献しています。また、東レの「ライトフィックス®」素材を採用することで、快適な着心地も実現。高いストレッチ性を持つこの素材は、身体にフィットしながらもしなやかに動きに対応します。さらに、JIS T8118に適合する帯電防止性を備えているため、電子作業やガス関連業務にも安心して使用できます。