株式会社アンクスが「Smart119」を譲受し医療IT分野へ本格参入
株式会社アンクスは、千葉大学発の医療スタートアップ、Smart119が展開する救急医療支援システム「Smart119」を譲受しました。この事業譲受により、アンクスは医療IT分野に本格的に参入し、地域社会の安全確保と救急医療のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する意向を示しています。
事業譲受の背景
近年、我が国では高齢化の進展と共に救急搬送の件数が増加し、救急医療体制の待機が深刻な社会問題となっています。地方における医療資源の偏在や、長時間にわたる搬送時間の問題が特に顕著に見られる中で、Smart119の技術が注目されています。Smart119は音声認識とAIを活用した救急医療情報システムを開発し、緊急時の医療アクセスの向上を図っています。
このシステムは、過去にNHK「おはよう日本」にも紹介されており、千葉県内の31消防本部や約150の医療機関に導入され、800万人以上の人々の命を守るための基幹システムとして機能しています。
Smart119事業の概要
Smart119による主要なサービスには以下が含まれます:
- - 救急医療情報システム:指令センター、救急隊、医療機関間のリアルタイムな情報連携
- - AIによる救急要請予測システム:過去のデータから救急要請発生を予測し、最適な救急車配置を実現
- - 119番通報支援システム:スマートフォンを利用した映像共有により、状況の正確な把握と応急手当を指導
- - 精密位置特定技術:what3words社の技術を使用し、目印のない場所でも正確な位置を特定
実績と成果
Smart119は、2020年7月に千葉市消防局に導入され、約98万人をカバー。AIによる救急車の配置最適化によって、現場到着時間に劇的な短縮を実現。また、横浜市での実証実験も2024年に開始される見込みです。
事業譲受による期待効果
アンクスは、この事業譲受によって以下の効果を期待しています:
- - 地域社会の貢献:救急医療体制の効率化と高度化、救命率向上のための搬送時間短縮
- - 医療機関との連携強化:地域医療機関との協力を促進し、DX推進による地域医療の充実
新たな成長戦略としての位置づけ
アンクスは、「ITを通じて社会をもっと便利にもっと豊かに」のコンセプトのもと、Smart119を事業の成長エンジンとしています。特に、各都道府県での早期展開や新機能の開発、医療DX人材の育成に注力する方針です。また、大学や研究機関との連携を強化し、医療分野における技術革新を図ります。
今後の展望
アンクスは、Smart119の事業を通じて、地域に根ざしたIT企業として救急医療の質向上や地域社会の安全に寄与していく決意を新たにしています。今後も、技術の進化を踏まえて医療界に貢献し、多くの命を救う取り組みを進めてまいります。
お問い合わせ先
Smart119に関する詳細やお問合せは、以下のリンクをご利用ください。
Smart119公式ホームページ
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社アンクス広報担当:青山
TEL:099-213-9511
MAIL:
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