東大発スタートアップElithとRecovery Internationalが業務提携：AIで訪問看護の効率化目指す

東大松尾研発スタートアップの株式会社Elithと、訪問看護サービスを提供するRecovery International株式会社は、業務提携を行うことを発表しました。この提携は、AI技術を活用し、訪問看護業界のオペレーション改善を目指したものです。

訪問看護業界の課題：業務効率化の遅れと看護師の負担

訪問看護業界では、業務の効率化が遅れている現状があります。看護師は、訪問依頼のスケジュール管理に多くの時間を費やしており、訪問先でのケアや主治医との連携、地域とのコミュニケーションに集中することが難しい状況です。そのため、看護師の業務負担が大きくなっているのが現状です。

AI技術で訪問看護を革新：ElithとRecovery Internationalの連携

Recovery Internationalは、「もう一人のあたたかい家族」を企業理念に掲げ、質の高い訪問看護サービスを提供するために、革新的なソリューションの導入を必要としていました。一方、Elithは、最先端のAI技術を活用し、様々な業界における業務効率化を実現してきた実績があります。

今回の提携により、ElithのAI技術を活用することで、看護師の事務作業負担を軽減し、より質の高い訪問看護サービスを提供することを目指しています。

具体的な取り組み：AIベースの訪問ルート最適化システム

具体的な取り組みとして、AIベースの訪問ルート最適化システムの開発・導入が進められます。このシステムは、ElithのAIソリューションを活用し、看護師が最適な訪問ルートを自動的に選定します。これにより、ルート整備にかかる時間を短縮し、看護師が訪問先でのケアやコミュニケーションに集中できるようにします。

期待される成果：負担軽減、質向上、そして新たなサービス

この取り組みによって、以下のような成果が期待されます。

看護師の事務作業負担軽減: AIによる業務効率化により、看護師は利用者へのケアに集中できるようになり、より質の高いサービス提供が可能となります。
訪問看護サービスの質向上: 効率化により、利用者一人ひとりに丁寧なサポートを提供できるようになります。
移動時間の削減: 最適なルート選定により、移動時間が短縮され、訪問件数の増加や残業時間の削減が見込めます。
新たなサービスの開発: AI技術を活用した新たなサービス開発にも取り組み、訪問看護業界の進化を加速させます。

今後の展望：AI技術による訪問看護の未来

Recovery InternationalとElithは、今後も連携を強化し、在宅療養生活を支えるサービスの向上と、AIを活用した新たなソリューションの開発に取り組んでいきます。両社は、技術とサービスの融合によって、訪問看護業界における新たなスタンダードを確立し、社会全体の健康と福祉の向上に貢献することを目指しています。

会社情報

株式会社Elith
会社名: 株式会社Elith
代表者: 代表取締役若林怜帆人
設立: 2022年12月
所在地: 東京都渋谷区恵比寿西2-3-13-601
URL: https://elith.co.jp

Recovery International株式会社
会社名: Recovery International株式会社
代表者: 代表取締役社長柴田旬也
設立: 2013年11月
所在地: 東京都新宿区西新宿6-16-12 第一丸善ビル6F
URL: https://www.recovery-group.co.jp

東大松尾研発スタートアップ®について

「松尾研発スタートアップ」は、松尾研出身者が創業または松尾研の支援を受け創業された企業の内、技術・事業力共に成長可能性が認められ、且つ松尾研の理念に共感し共に後進の育成に取り組む、選抜されたスタートアップ企業群です。