キリングループが従業員の健康を支える次世代がん検査プログラムを導入
すい臓がんの早期発見に向けて
キリングループは、従業員の健康と安心を確保するために、次世代がん検査プログラムを導入することを発表しました。この取り組みは、Craif株式会社の「すい臓がん啓発プロジェクト powered by マイシグナル」に参加し、癌の中でも特に発見が難しいとされるすい臓がんの早期検出を目指すものです。プロジェクトは、2024年12月23日から始まり、まずは東海エリアの事業所を対象に実施されます。
Craif社の技術とは
Craif社は、名古屋大学発のスタートアップで、尿を用いてマイクロRNAを測定する先端技術を開発しました。この「NANO IP®︎(NANO Intelligence Platform)」を活用することで、がんリスクを高精度で分析することが可能となり、特に「マイシグナル®︎」というサービスにより、尿から得られたデータを基に、がんの早期発見が期待されています。この技術は、すい臓がんの早期発見を促進するものであり、他のがん種に対しても応用可能な可能性を秘めています。
すい臓がんの現状
国立がん研究センターのデータによると、すい臓がんの5年生存率はわずか8%という厳しい現実があります。昨年には、がん種別死亡者数で胃がんを上回り、第3位という結果も報告されています。すい臓がんは早期段階では症状が乏しいため、早期発見のための有効な検査方法が確立されていない現状があり、この啓発活動が一層重要になります。
キリングループの役割
キリングループは、Craif社の理念である「すい臓がんが当たり前に早期発見される社会をつくる」という目標に共感し、プロジェクトへの参加を決定しました。これにより、従業員が安心して働ける職場環境の構築に寄与することを目指しています。
実施内容について
このプロジェクトには、従業員に対して以下の内容が提供されます:
1.
がんリスクテスト:生活習慣に基づくがんリスクを無料でチェックできるWEBリスクテストを提供。
2.
マイクロRNA検査:すい臓がんの高リスクと判定された方には、自宅で行う尿を用いたマイクロRNA検査「マイシグナル・スキャン」を提供。
3.
精密検査の推奨:がんのハイリスク結果が得られた方には、名古屋大学や藤田医科大学などの医療機関で精密検査を受けることを推奨します。
このキャンペーンを通じて、キリングループは「食と健康」の新たな喜びを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。従業員自身が健康を見つめ直し、早期発見や予防に取り組むことで、地域社会全体に広がる健康的な文化の形成をしっかりと支援していく所存です。
Craif社の未来
Craif社の技術は、がん患っている人々に対する直接的なサポートに留まらず、今後は他のさまざまな健康課題の早期発見にも役立つことが期待されます。高まる高齢化社会の中で、個々の健康を支援する新たなサービスを提供していく姿勢を持っています。
この取り組みを通じて、キリングループとCraif社は、従業員だけでなく、広く社会に対しても健康意識の向上と早期発見の重要性を訴え続けます。