フリーランスが独立後に後悔したことランキング
フリーランスとして働くことは、一見自由で魅力的なキャリアに思えます。しかし、実際には多くの人が独立後にさまざまな困りごとや後悔を抱えています。今回、200人のフリーランスに聞いた「独立して後悔したことランキング」とその背後にある実情を深掘りしてみました。
フリーランスの現状
2024年10月2日から15日にかけて実施された調査では、株式会社クラウドワークスを利用し、過去に会社員の経験を持つフリーランスの意見が集まりました。その中で、130人が「収入が減った」と答える結果が出ています。例えば、あるITエンジニアは、フリーランスになった当初は会社員時代の5分の1の収入にまで落ち込んでしまったと語りました。収入の安定性がない中での不安を抱えるフリーランスが多いことが浮き彫りになっています。
後悔の理由
調査の中で最も多くの人が挙げた後悔の理由は「経済的な不安定さ」で、これに64.5%が同意しています。具体的には、月ごとの収入にばらつきがあり、生活が安定しないことがストレスになるという意見が寄せられました。また、フリーランスに変わってから病気の際の収入保証がないことから、心配する声も多く見られました。
次に多くなったのが「事務作業の面倒くささ」です。税金や経費の管理は、会社員時代には考えなくてよかった負担となります。多くのフリーランスが一度に多くの業務をこなさなければならず、その中で税金の申告や帳簿管理に時間を取られることに懸念を示しています。
特徴別の収入状況
フリーランスの経験に対する収入の変化を見てみると、経験者ほど収入が増えたという結果が出ています。特に「会社員としての経験が3〜5年」の人が独立することで年収が向上しやすい傾向があります。しかし、一方で長い会社員歴を持つ72人の中ではたった6人しか収入増加を報告していません。会社員時代の高い給与を考えると、独立が必ずしも良い選択肢ではないことが明らかです。
フリーランスに向いてない人とは
アンケートの結果から、フリーランスに向いていないとされる人の特徴も見えてきました。特に自己管理や営業能力が乏しい人は、厳しい現実を突き付けられることが多いようです。自分で新しいクライアントを獲得するためには、高度なコミュニケーション能力とセルフマネジメントが不可欠です。そのため、元々自宅で勤務が多かった人がフリーランスになると、特に難しさを感じるようです。
もう一度やり直すなら
興味深いのは、65%のフリーランスがもう一度人生をやり直せるとしてもフリーランスを選択するだろうと答えています。収入が減った人々の中でも56%が依然としてフリーランスを支持し、その自由さに魅力を感じています。
一方、会社員を選ぶ理由としては、安定した給料や福利厚生を挙げる声が目立ちます。会社に所属していることで、自己成長の機会や安定した生活が得られると感じているようです。
結論
フリーランスとして独立することには、やはりメリットとデメリットが存在します。経済的な不安定さや事務作業の面倒くささは、フリーランス特有の負担です。しかし同時に、自由な働き方や生き方を求める中で、多くの人が挑戦を続けているのも事実です。次の人生のステージを見据えて、これからどのように働くか考えるきっかけを考えてみてください。