中高校生向け科学体験イベント「JAIMA サマーサイエンススクール2024」
2024年7月25日、日本科学未来館で中高校生向けの分析機器体験実習「JAIMA サマーサイエンススクール2024」が開催されました。このイベントは、一般社団法人日本分析機器工業会(JAIMA)が主催し、毎年多くの学生が参加しています。本校の目的は、参加者に実際に分析機器を操作する体験を通じて、分析技術の重要性や科学技術への関心を高めることです。
JAIMA サマーサイエンススクールの概要
JAIMAサマーサイエンススクールは、2011年に始まり、今では開催回数を重ねて12回目を迎えました。最初のイベントの影響を受け、2012年より定期的に実施されることとなり、特に首都圏の中高校生を対象としています。イベントが続く中で、COVID-19の影響で数年間は開催形態が制限されましたが、2022年以降は従来通りの実施形式に戻りました。
開催当日のプログラム
今年はJAIMAに所属する14社の企業が参加し、18機種の分析機器が用意されました。参加者は50名であり、3名ずつの小グループに分けられ、各グループは1時間ずつ異なる装置を操作する体験をしました。実習は参加者が主体的に進める形で進行し、企業担当者との対話を楽しむ場面も多く見られ、皆の前向きな姿勢が印象的でした。
さらに新たに導入されたフリータイムでは、参加者が各企業テーブルを自由に訪問し、質疑応答を行うことができ、参加者から高い評価を受けました。さらにイベントの冒頭には、日本化学会の元教授である柄山正樹先生による講演が行われ、中高校生にとって学ぶ意義を再認識する良い機会となりました。
多様な学びの場
このサマーサイエンススクールに加えて、一般向けの体験コーナーも設けられ、実際の卓上走査電子顕微鏡を体験する機会もありました。これにより、国内外から訪れた参加者が分析機器に触れることができ、非常に多くの方に楽しんでもらいました。
参加者の声
参加者からは、「新しいことを成し遂げるためには知識をどう繋げるかが重要だとわかり、自ら考えることの大切さを再認識しました」や、「化学の理解が深まったことで、学習への意欲が向上しました」といった感想が寄せられました。これらのフィードバックは、JAIMAの今後のイベントへ向けた貴重な指針になっています。
今後の展望と活動
JAIMAは、参加生徒や協力企業からのフィードバックを基に、毎回のイベントの改善と新しい取り組みを実施しています。今後も科学や分析機器の面白さを伝えるためのイベント開催を模索し続ける考えです。2024年の「JAIMA サマーサイエンススクール」の詳細は以下の通りです。
- - 日時:2024年7月25日(木) 12:10~17:30
- - 場所:日本科学未来館(7階
水星、金星、火星、イノベーションホール、海王星、ロビー(1))
テクノロジーと科学の未来を担う若者たちにとって、こうした学びの場が提供されることは非常に重要であり、JAIMAの取り組みが今後も続いていくことを期待しています。