at FORESTと京都大学の新たな試み
日本の葬送文化に革新をもたらす取り組みをしているat FOREST株式会社は、京都大学経営管理大学院との研究協力を正式に開始しました。この研究は、特に経営者やイノベーターの死生観が、どのようにビジネスの意思決定に影響を及ぼすかを探るものです。経営戦略の根底には、単なる数字だけでなく、経営者自身の価値観や世界観が色濃く反映されるため、この研究は非常に重要であると言えるでしょう。
ENDING TVの存在意義
at FORESTは既に「生と死」というテーマでYouTubeチャンネル「ENDING TV」を立ち上げ、多様な死生観を発信しています。このチャンネルでは、さまざまな職業や年齢を持つ人々へのインタビューを通じて、人生や死についての考えを重なり合せていきます。認知されつつある「死」に対する多様な価値観を可視化し、それを広めることは、今の社会において非常に重要な役割を果たしています。
社会の変化する環境と死生観
循環葬という新しい形の葬送が注目を集める中、at FORESTは、そのサービス「RETURN TO NATURE」を提供し始めました。これは、森林の土へ遺骨を埋葬する形で、人々が自然と共存し、また未来への貢献を考える機会を提供しています。同社は自身のビジョンを通じて、死生観が個々の選択に与える影響も意識しながら、社会全体における新たな価値観を形成しようとしています。
研究の背景と目的
この研究では、経営者のアイデンティティと経営判断との関係性を探ることが主なテーマです。特に、死生観がビジネスに及ぼす影響を学術的に分析し、その成果を論文や学会を通じて社会に還元することを目指しています。京都大学経営管理大学院の山田仁一郎教授と柳淳也特定講師が主導するこの研究は、経営者自身が「人生の有限性」を自覚することが、どのようにして重要な意思決定に影響をもたらすかを深堀していきます。
今後の展開
2026年1月からは、この研究に基づいたインタビュー動画が「ENDING TV」で順次公開される予定です。その内容は、経営者がどのように自身の死生観をビジネスに結びつけ、それが意思決定にどのように影響しているのかを深く探るものとなるでしょう。
さらに、at FORESTは、今後も多様なバックグラウンドを持つ方の死生観を発信し、社会の死に対する理解と受容を広めていく考えです。また、国内外の事例を集め、生と死が共存できる社会の実現に向けた考察を進めていくことを志しています。
最後に
at FORESTは「森と生きる・森に還る・森をつくる」という理念のもと、循環葬を通じて新たな選択肢を提供しています。彼らの取り組みは、ただ死を迎えるのではなく、死を新たな生の入り口として捉え直すことに重きを置いています。これからの社会における葬送の形が変わろうとしています。
公式サイト:
at FOREST