多胎育児の負担研究
2025-10-28 11:20:05

多胎育児の見えない負担を可視化する新研究開始

多胎育児の見えない負担を可視化する新研究開始



多胎育児家庭では、育児、家事、経済面、社会的孤立といった多層的な負担が生じやすいものの、その実態は十分に把握されていません。このたび、九州大学都市研究センターとの共同で、多胎育児のサポートを目的とした新たな研究が始まりました。この研究は、株式会社ponoが運営する多胎妊娠・育児支援アプリ「moms」のもと、福岡に拠点を置く企業が協力し展開されます。

研究の背景と目的


近年、少子化が進む一方で、不妊治療の進展や高齢出産の増加により、多胎児(双子や三つ子)の出生率は上昇しています。多胎育児は身体的、心理的に多重の負担を伴い、育児ストレスや抑うつ、不安といった精神的健康問題のリスクを高めることが指摘されています。本研究では、0歳から6歳までの子どもを持つ保護者を対象に、多胎育児と単胎育児の状況を比較し、保護者の精神的健康に及ぼす影響を科学的に明らかにすることを目指しています。

具体的な研究内容


研究では、幸福度やストレス症状、Well-Beingの指標を用い、多胎育児がもたらす心理的負担を分析します。また、育児環境や社会的支援の状況を多変量解析で考慮することで、早期のメンタルヘルス支援の必要性を示すとともに、育児支援施策や医療、福祉現場での介入を行うための基礎資料とすることを期待しています。

今後の展開


この研究の成果は、アプリ「moms」の機能向上や地域支援施策の改善に活かされる見込みです。また、得られた知見は行政、医療、福祉機関とも共有され、科学的根拠に基づいた多胎家庭への支援が進むことが期待されています。株式会社ponoは、家庭の声を社会に還元する仕組みを整備し、必要な人へ支援情報を届け、孤立家庭をつなぐネットワークを形成します。

研究体制と協力者


本研究は、九州大学都市研究センターと株式会社ponoが主体となり、データ解析は株式会社シティアスコム、株式会社インクルーシヴシティが行います。全国の多胎支援サークルとも連携し、実際の家庭の声やニーズを反映させる体制が整っています。たたいのわ(兵庫県神戸市付近で活動する団体)からは、地域の支え合いとアプリを通じたオンラインのつながりの重要性が強調されています。

アプリ「moms」の特徴


アプリ「moms」は、双子や三つ子などの多胎家庭に特化した妊娠・育児支援を提供します。情報交換やサポート機能、ショップ機能などを通じて、孤立を生まない子育て環境の構築に寄与しています。

株式会社ponoについて


株式会社ponoは、多胎家庭への支援を目的としたアプリ「moms」を開発・運営しており、現在は13カ国で利用されています。多胎家庭の声を社会に還元し、エンゲージメントマーケティングを通じて企業と家庭をつなぎ、孤立や情報不足の解消を図っています。より安心して育児ができる未来を目指して、引き続き努力を続けます。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

会社情報

会社名
株式会社pono
住所
福岡県福岡市中央区大名2丁目6−11Fukuoka Growth Next
電話番号

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。