新たなデジタルID開発
2024-03-19 10:00:03
JCBと三菱UFJ銀行が新たなデジタルIDを開発、メタバース経済圏の実現に向けて
デジタルIDの新時代へ向けた一歩
株式会社ジェーシービー(JCB)と株式会社三菱UFJ銀行は、メタバース経済圏を推進するために、ログシス株式会社に対して大規模な出資を行い、デジタルIDシステム「MULTI MAGIC PASSPORT™」(MMP)の開発を始めました。
この出資は、JCBとログシスの資本業務提携によって実現したもので、ログシスはこの提携による資金調達を通じて、計7億円を集めました。MMPは、ユーザーの資格情報や属性情報をデジタルデバイス上で効率的に管理し、必要に応じて提示できるデジタルIDウォレットです。
MMPの機能とユーザーへのメリット
MMPは、自己主権型アイデンティティ(SSI)に基づいたアプローチを採用し、ユーザーが自身の情報提供に対する同意をコントロールできる機能を備えています。また、取得した資格情報は検証可能なデータとして取り扱い、信頼性のあるデジタルIDを構築します。
さらに、MMPには、エンタメ性やAIパートナー機能も盛り込まれており、ユーザーはより快適なデジタルライフを楽しむことができるでしょう。JCBとログシスは、JP UNIVERSE株式会社が運営するRPGメタバースプラットフォーム「リュウグウコク」と連携しながら、様々なメタバース空間におけるユーザーの取引の信頼性を高めることを目指します。
JCBと三菱UFJ銀行の狙い
JCBの視点
JCBは、メタバースの進化を通じて、さらなるビジネスチャンスの創出を期待しています。「決済認証技術」を活かし、メタバースにおける信頼性を確保し新たな経済圏を築くことを目指しています。また、田畑氏の先進的なオンライン体験の提供の実績も、今回の提携を促進する要素となりました。
三菱UFJ銀行の視点
三菱UFJ銀行は、メタバースにおける次世代デジタルサービスが経済や産業に与える影響に注目しています。今年5月にもログシスとの提携を行い、金融プラットフォームとしての機能をMMPに組み込むことで、メタバース経済圏の発展を加速させようとしています。
ログシスの目指す方向
ログシスは、JMEZ(ジャパン・メタバース経済圏)の構築を通じて、RPGエコノミーの実現を目指しています。メタバースの中で、ユーザーが安全で快適に体験できるインフラを提供し、MMPがその中核として機能することを期待しています。これは、仮想と現実の融合を図る新しいデジタル体験を提供するものです。
まとめ
JCBと三菱UFJ銀行によるログシスへの出資は、デジタル空間の中で新たな経済圏を創出するための重要なステップです。MMPが実現すれば、ユーザーはメタバース空間をより安全に利用でき、企業も新たな顧客との出会いを促進できます。デジタルIDの革新により、メタバースの未来が大きく変わることが期待されます。
会社情報
- 会社名
-
ログシス株式会社
- 住所
- 東京都千代田区九段北1-14-16
- 電話番号
-
03-6272-5172