鹿島建設の新たな挑戦が「音の日」に顕彰
2023年12月6日、一般社団法人日本オーディオ協会が定めた「音の日」に、鹿島建設の「OPSODIS」立体音響プロジェクトチームが「音の匠」として顕彰されました。この顕彰は、音を通じた文化の創造や社会への貢献を評価し、特に今年度は音響技術の革新が際立つプロジェクトに目を向けています。
OPSODISとは?
「OPSODIS」という名称は、サウサンプトン大学と共同で開発した立体音響技術から生まれました。この技術は、音楽ホールの設計における音響シミュレーションに利用されるだけでなく、市場向けのオーディオ機器にも応用され、業界の壁を越えた革新を実現しています。これは、建設分野における技術が、エンターテインメント業界にもポジティブな影響を与える一例となっています。
小型スピーカー「OPSODIS 1」
特に注目を集めたのは、クラウドファンディングでの支援募集が話題となった小型スピーカー「OPSODIS 1」です。このスピーカーは、技術革新として多くの期待を寄せられており、OTOTEN2024では長い行列ができるほどの人気を誇りました。その魅力は、卓越した音質と立体的な音場の再現性にあり、多くのオーディオファンの心をつかみました。
選考理由と評価
「音の匠」として顕彰された理由は、長年にわたる研究と技術の集大成であり、特に建設業界から生まれた技術がオーディオに与える影響の大きさが挙げられます。選考委員たちは、その革新的なアプローチに敬意を表し、顕彰を決定しました。委員は、JVCケンウッド、早稲田大学、電波新聞社、ヤマハなど、音響業界の各ナショナルアカデミーや企業の実力者が名を連ねています。
音の日の意義
「音の日」は、1877年12月6日にトーマス・エジソンが蓄音機を完成させたことを記念しており、この記念日を挟んでさまざまな音響関連のイベントや表彰が行われます。日本オーディオ協会は、音を愛する全ての人々に向けて、「音の匠」顕彰式をはじめとする啓発活動を実施しています。特に「日本プロ音楽録音賞」や学生による音楽録音のコンテスト「ReC♪ST」など、多岐にわたる取り組みが今年も行われています。
未来への展望
鹿島建設の「OPSODIS」立体音響プロジェクトチームが「音の匠」として認められたことは、今後の音響技術の発展においても重要な指標となるでしょう。新しい音の体験を求めるオーディオファンや、ビジネスの現場での応用がさらに進むことが期待されます。これからの展開に大いに期待が寄せられています。
音と技術が融合する中で、今後も鹿島建設の挑戦に注目し、その成果を見守っていきたいと思います。