別府市の新たな取り組み
大分県別府市で、新たに導入された生成AIを活用した子育て支援チャットボットが、本格運用を開始しました。この取り組みは、市民サービスの向上を目指したもので、SDT株式会社と大分大学医学部との連携により実現されました。
2024年1月に締結された協定
令和6年1月、SDT株式会社は別府市及び大分大学医学部との間で、「生成AIを活用した事業の実証運用に関する連携協定」を締結しました。この協定に基づき、子育て分野に特化したAIチャットボットの実証運用がスタートし、令和6年3月からは2回にわたって行われました。実証段階でのデータ収集と市民からのフィードバックを踏まえ、AIの回答精度の向上と機能改善を重ねてきたのです。
24時間対応のチャットボット
新たに本格運用が開始されたこのチャットボットは、24時間365日、いつでも質問に対して自動回答が可能です。その最大の特徴は、従来のシナリオ型チャットボットとは異なり、ユーザーが自然に尋ねた言葉を理解し、別府市の独自データベースから情報を引き出して、適切な回答を生成することです。このシステムにより、市民は時間や場所に関係なく、必要な情報を迅速かつ手軽に取得することができます。
本格運用の概要
本格運用は令和7年7月7日より開始されます。チャットボットは、以下の2つの方法で利用可能です:
- - 別府市LINE公式アカウント
- - 別府市公式ホームページ
このシステムの主な機能は、自然言語による子育てに関する問い合わせへの自動応答と、365日の問い合わせ対応、さらに市の独自データベースと連携した正確な情報提供です。
使用される生成AIプラットフォーム
このチャットボットの運用にあたっては、SDT株式会社が開発した「Panorama AI」が使用されています。この生成AIは、企業や自治体のデータと連携することで、多角的な視点から新たな洞察を提供します。生成AIは様々な可能性を秘めており、今後の発展が期待されます。
今後の展望
SDT株式会社は今回の子育て支援を皮切りに、さらなる行政分野への展開も考えています。これにより、別府市におけるデジタル・トランスフォーメーションが一層進むことになるでしょう。生成AI技術の導入を通じて、市民一人ひとりに寄り添った高質な行政サービスの実現を目指していきます。
全国自治体向けのキャンペーン
加えて、別府市での本格運用開始を記念して、全国の自治体向けに生成AIの導入支援キャンペーンも実施されます。期間限定で、Panorama AIを利用したチャットボットの実証運用を初期費用・月額費用ともに無料で提供し、住民サービスと業務効率化の実体験を提供する機会を設けています。
- - キャンペーン内容:生成AIチャットボットの実証運用を無償で実施。
- - 申し込み期間:令和7年9月30日まで。
- - お問い合わせ先:SDT株式会社 担当:森(メールアドレス:[email protected])
この革新的な取り組みにより、別府市の行政サービスがさらに進化することが期待されます。市民の皆様は、生成AIを通じてより良い情報提供を楽しむことができるようになるでしょう。詳しい情報は、別府市公式ホームページやLINE公式アカウントをご確認ください。