中小企業支援に向けた新たな展開
株式会社ベター・プレイスは、中小企業向けの企業年金制度「はぐくみ企業年金」の普及を加速させるため、累計25社の金融機関と業務提携を締結したと発表しました。この取り組みは、全国の地域金融機関との連携を通じて行われ、中小企業が持続可能な成長を実現する一助とすることが目的です。
財政的安定をサポート
多くの中小企業が抱える給与水準の低さや企業年金制度の整備不足という課題に直面している中、ベター・プレイスは「はぐくみ企業年金」を導入することで、従業員の資産形成を支援しています。この制度は確定給付型企業年金(DB)であり、加入者には元本保証が提供されているため、安心して将来の資産形成が可能です。企業側にとっても、従業員のエンゲージメント向上や離職率の改善につながる期待があります。特に地域の中小企業に向けて、金融機関と協力しながら、より良い福利厚生を提供することが急務となっています。
25社との提携の意義
ベター・プレイスが新たに25の金融機関と提携した背景には、中小企業が抱えるさまざまな課題があります。日本では全企業の99.7%が中小企業であり、69.7%の従業員が中小企業に勤めています。しかし、企業規模30~99人の企業においては、たった16%が退職年金制度を導入している状況です。このギャップを埋めるためには、金融機関との連携が不可欠です。提携を通じて、地域に密着したサービス提供が可能になり、企業年金制度の普及が期待されています。
新たなエリアでの連携拡大
今年度には、東海地方や北関東の地方銀行との初の連携を実現し、全国の8エリアにわたる連携体制を築きました。これにより、地方経済の活性化や中小企業の支援がさらに推進され、地域に根ざしたサービスの提供が強化されます。
「はぐくみ企業年金」の特長
「はぐくみ企業年金」は、従業員に元本保証を提供するだけでなく、退職時や育児・介護休業中にも受け取れる柔軟な制度です。従業員が育児や介護をしやすくすることで、少子化問題への一助としても機能します。実際、80%の加入者がこの柔軟性を高く評価しており、企業としても参加するメリットがあります。
地域経済の未来を支える
ベター・プレイスは、今後も中小企業とそこで働く人々を支援し、安心して働ける社会の実現に向けた取り組みを続けていくとしています。また、「はぐくみ企業年金」の普及は、SDGsの目標達成にも寄与するものであり、より多くの人々がこの制度の恩恵を受けられるよう努力して参ります。
今後の展望
同社は、企業年金制度の普及に向けた取り組みを通じて、多くの中小企業が安定した福利厚生を整えることを狙っていきます。このような活動は地域の経済を支えるだけでなく、労働者に対しても将来に対する希望を提供する重要な役割を果たすものです。将来的には、より多くの企業がこの制度を採用し、従業員が安心して働き続けられる社会に向けた道が開けることを期待しています。