資生堂アートハウスで味わう美術の秋 2025年後期展開催

資生堂アートハウスが贈る特別な秋の展覧会

2025年9月4日から11月29日まで、静岡県掛川市の資生堂アートハウスにて「美術館で、過ごす時間」という特別展が開催されます。この展覧会は、2020年から始まった同アートハウスの館蔵品展で、毎回異なるテーマのもとで日本画や油彩画、さらには伝統工芸やヴィンテージ香水瓶など、多彩な美術品を展示する機会を提供しています。

展覧会の概要

今年の展覧会は前期と後期に分かれ、各種の伝統工芸や絵画が紹介されます。特に後期展では、1975年から1995年までの「現代工藝展」の50周年、終了から30年という節目の年にあたります。このため、当時発表された優れた作品を厳選し、約60点を展示する予定です。出品作には、洋画家の岡鹿之助や脇田和、牛島憲之といった重要なアーティストの作品も含まれています。

それぞれの作家たちは、アートハウスのコレクションにおいて重要な役割を果たしてきた存在です。また、彼らは資生堂が主催した「第三次椿会」にも関与していました。これにより、展覧会ではその時代の文化的な交流や芸術の流れを感じることができます。

展示作品の一部

今回展示される作品には、以下のような名作が含まれます：
1. 脇田和の「日蝕月蝕」(1980年)
2. 岡鹿之助の「塔」(1975年)
3. 牛島憲之の「晝」(1974年)
4. 飯塚小玕齋の「白錆花籃動」(1989年)
5. 十三代今泉今右衛門の「色絵薄墨草花更紗文花瓶」(1994年)
6. 増村益城の「乾漆朱食籠亀甲」(1991年)

これらの作品は、それぞれに独自の美しさと歴史を持ち、訪れる人々に深い感動を与えることでしょう。また、アートハウスの清雅な空間は、これらの工芸品や絵画をより一層引き立ててくれます。