おにぎりせんべいがVTuberとMRで新たな販売戦略を展開!
2024年の10月、東京で開催された「TOKYO DIGICONX」のセミナーで注目の発表がありました。それは、I Xホールディングス株式会社のグループCIO、神山大輔氏が登壇し、VTuberとMR技術を駆使したおにぎりせんべいの新たな販売戦略について語ったことです。
この革新的な取り組みは、三重県伊勢市に本社を置くグループ会社の株式会社マスヤが中心となり展開されました。彼らは「めちゃめちゃ」という企業の協力を得て、未来V商店というポップアップストアを渋谷にオープン。来店者はVRゴーグルを装着し、VTuberとともに店内を回っておにぎりせんべいの紹介を受けるという、今までにない買い物体験を楽しむことができました。
VTuberとMRがもたらす効果
新たに導入されたMR(Mixed Reality)技術によって、リアルな店舗にデジタル要素が融合することで、来客者の購買意欲を高めることに成功しました。体験者の中には、商品を手に取る機会が増え、実際に多くの商品が売り切れる事態も発生したほどです。このような効果により、マスヤは再入荷を余儀なくされました。
また、メディアに取り上げられたこともあり、認知度の拡大にも寄与しました。神山氏は、VTuberとMRの相乗効果について、「ただの商品購入にとどまらず、体験としての価値を提供することで、より多くの人々に私たちの商品を知ってもらうことができた」という見解を示しました。
この成功は、マスヤにとっても新たな挑戦でした。従来はMR技術とは無縁だった彼らが、VTuberとのコラボを通じて、どうやって新たな顧客層を開拓できたのか、その手法についても詳しく話されました。特に、VTuberの早乙女あずき氏からは、彼女自身がこのプロジェクトに関わることになった背景や、ファンとのつながり、リアルな接客の楽しさについて語られました。
未来V商店とは
未来V商店は、マイラボ渋谷にて開店され、「もっと面白くしない?」というコンセプトのもと、多くの来店者を迎えました。他では体験できないこのリアルな接客は、来店者に新たなショッピング体験を提供し、多くの好評を得ました。
店内ではVTuberと一緒に商品を確認できるため、遊び心満載の買い物が楽しめ、来店者はVTuberとのコミュニケーションを楽しむことができました。まさに、未来のショッピング文化を先取りした形となりました。
体験者の声
セミナーでは、体験者から直接の感想も集められました。参加者の一人は「VTuberとの公式な接客は新鮮で楽しかった。普段は手に取らない商品にも興味が湧きました」と絶賛。また、「おにぎりせんべいをリアルにVTuberが紹介してくれるので、親近感が増しました」との声もありました。
今後の展望
本プロジェクトの成功を受け、I Xホールディングスは今後もデジタルトランスフォーメーションを進め、地域社会へさらなるデジタル化の支援をしたい意向を示しています。目指すは、ただの販売業者にとどまらず、地域の新たなエンターテインメントを創出することです。
おにぎりせんべいのブランドを通じて、さらなる出会いや体験を提供していくとともに、神山CIOと早乙女あずき氏のような新しい形でのコラボレーションを通じて、地域活性化を狙っていくことでしょう。
結論
VTuberと新たな技術を取り入れたおにぎりせんべいの販売戦略は、来店者にとっての新しい体験にとどまらず、成功を収めた一大プロジェクトとなりました。今後も、こうした取り組みが増えていくことを期待しています。