福島農業体験
2025-09-30 14:37:56

農WORKツアーを通じて福島の農業と震災を学ぶ4日間の挑戦

イントロダクション



2025年8月21日から24日、武蔵野大学のアントレプレナーシップ学部の学生16名が参加し、福島県で開催された『農WORKツアー』が行われました。このツアーは、株式会社ジェイ・エス・ビーがJA全農およびJTBと協力し、農業繁忙期における労働力確保施策の一環として実施されました。学生たちはこの4日間の旅を通じて、満載の学びや交流体験を得る機会を持ちました。

ツアーの背景



土台となったのは、武蔵野市三鷹にある学生会館ラティエラアカデミコ三鷹。この施設は武蔵野大学の教育寮として長年活動しており、起業家精神を育むための場として活用されています。学生に対するサポートの一環として、さまざまなイベントを通じて「学び」「成長」「つながり」を支援することを目指しています。

ツアーの概要



ツアーは福島県南相馬や楢葉町などで実施され、藍染め体験や梨、きゅうりの収穫、生産者との交流会、震災伝承館の見学などを通じて、農業の現場を直接体験する内容でした。ここで参加者は、農業が持つ意義や震災の影響を深く理解することが求められました。

各日のプログラム



DAY1: 藍染体験



初日、南相馬市にて藍染め体験が行われました。藍染め文化は震災後の復興過程で生まれ、生産者がその技術を伝える場となっていました。参加者は藍の染料を使って手ぬぐいを染め、その過程で地域の「ものづくり」文化についても学びました。これにより、食品生産だけでなく地域と人との深いつながりを感じることができました。

DAY2: 梨の選果・収穫体験



2日目は鹿島町の農協で梨の収穫や選果作業に挑みました。選果作業では、色とりどりの梨を丁寧に選びながら、実際の製品がどのように作られているのかを学びました。また地元生産者との交流を通じ、生産者の苦労や思いを直接聞くことができ、参加者は農業の現状に対する理解を深めました。

DAY3: きゅうりの収穫体験



3日目には小高園芸団地で、きゅうりの収穫と選果を行いました。生産者からは新規就農者支援制度についての説明も受け、今の農業の課題について考える機会がありました。その中には、農業現場の厳しさだけでなく、地域の人々との結束が生む温かさもあったと報告されています。

DAY4: 震災伝承館見学



最終日は福島県双葉町の震災伝承館を訪れました。震災の実際の被害や復興に関する貴重な記録が展示されており、参加者たちは震災の影響が現在も続いていることを強く感じました。実際の証言や映像に触れ、農業や地域の復興に対する意識が高まり、参加者は未来への考察を深めました。

参加者の感想



参加者からは農業を実際に体験することで、食材を育てる人々への感謝や、農業が抱える課題を強く実感したとの声が上がりました。「食材は目の前の形や色しか見ていなかったが、その背後には多くの人々が関わり、育てた思いがあることを実感した」「震災のことも身近に感じ、忘れてはならないという思いが募った」など、各自がこの体験から多くの学びを得たことが伺えます。

結論



4日間にわたる農WORKツアーは、参加者にとって単なる農業体験を超え、福島の地域課題を学び、人々と結びつく貴重な機会となりました。学生たちは自らの経験をもとに知識を深め、未来の農業や災害からの復興への視野を広げました。この取り組みは、今後の農業と地域再生に向けた重要な第一歩として位置づけられるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ジェイ・エス・ビー
住所
京都府京都市下京区因幡堂町655番地
電話番号
075-341-2728

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