日立建機の人的資本レポート作成を支援するレイヤーズ・コンサルティングの取り組み
2024年11月29日、日立建機株式会社が新たな人的資本レポート「Human Capital Report 2024」を公開しました。これに伴い、株式会社レイヤーズ・コンサルティングは、その作成・開示に対する支援を行いました。レイヤーズは、2023年より日立建機の人的資本マネジメントの強化を手掛けており、特に重要視されているのは「人」を資本として捉える視点です。
人的資本マネジメントの重要性
近年、企業はその成長や持続可能性を確保するために、人的資本を重視しています。日立建機も、従業員を重要な経営資源と認識し、その価値を最大限に引き出す戦略を推進しています。特に、2023年11月にはISO 30414認証を取得し、これがその意志をさらに強化する要因となっています。ISO 30414は、人的資本の情報を定量的に分析し開示するための国際的なガイドラインです。
レイヤーズの支援内容
レイヤーズによる支援は、以下のような切り口から構成されています。
1.
経営・事業戦略と人財戦略の整合性:経営戦略と人財戦略を連動させ、より効果的な施策体系を構築しました。
2.
人的資本KGI・KPIの設定:人的資本経営を実際に運用するために必要なKGI(重要目標指標)やKPI(重要業績評価指標)の管理要件を定義しました。
3.
レポートの構成と作成:2024年版レポートにおける強化ポイントを抽出し、構成および図表・文章の作成を行いました。
4.
デザイン改善:読み手にとって理解しやすい内容にするために、デザイン会社と協力して内容の訴求力を向上させる施策を講じました。
経営視点からのアプローチ
レイヤーズのHR事業部は、「経営視点」「グレート・リセット」「ピープルファースト」という3つのコンセプトのもと、企業に対して「人と組織で勝つ」ためのコンサルティングサービスを提供しています。これにより、日立建機の人的資本経営の推進・強化を支援しています。ISO 30414認証取得を含むこれらの取り組みは、企業の競争力を高めるための重要なステップです。
日立建機の新しいコンセプト「LANDCROS」
日立建機は、革新的なソリューションを提供するための新たなコンセプト「LANDCROS」を2024年に制定しました。このコンセプトは、企業が持つビジョンや方針を具現化する重要な証として位置付けられています。また、人的資本に対する考え方や取り組みをステークホルダーにわかりやすく伝える努力がなされています。
まとめ
今回の取り組みにより、日立建機の人的資本レポートは、企業の想いや施策を明確に伝えるものとなりました。レイヤーズは、開示対応を超えて「本物」の人的資本経営を実現し、企業が「人と組織で勝つ」ための支援をさらに強化していく方針です。人的資本の可視化は、企業の競争力向上に欠かせない要素となります。今後も、両社の取り組みに注目が集まります。