井上直久の個展『イバラードの世界』が仙台で開催!
スタジオジブリの名作『耳をすませば』の背景画制作で知られる画家・井上直久氏の個展が、2024年8月21日から27日まで仙台三越 本館7階アートギャラリーで開催されます。この展覧会では、井上氏の魅力あふれる新作や、数々の版画が紹介されます。特に注目すべきは、最新作の「思いがけぬ再開」です。このアクリルアートは、その魅惑的なイメージで、訪れる人々を夢の世界へと誘います。
「イバラード」とはどういう世界?
井上直久氏は、自身が住む茨木市を「イバラード」と名付けています。これは、宮沢賢治が岩手県を「イーハトーブ」と呼んだのに倣ったもので、彼が目にする日常の光景が、少し視点を変えるだけで幻想的な景色に変わる様子を表現しています。たとえば、見慣れた駅前の風景が広大な丘陵地に変わり、自宅裏の麦畑が黄金色の原野に輝くといった光景が展開されます。「イバラード」は、日常生活の中に潜む非日常を示し、私たちに新たな視点を提供してくれる理想郷なのです。
宮崎駿監督との出会い
井上氏のクリエイティブな道のりは、友人の紹介で出版社に出会ったことから始まりました。東京での個展では、なんと宮崎監督が来場し、映画『耳をすませば』の制作中に自身の作品を依頼されました。この関わりが、彼の作品に一層の注目を集め、彼の世界観を映画に広げるきっかけとなったのです。また、井上氏の原作による『星をかった日』の短編アニメが宮崎監督の手によって制作され、人気を博しています。これらは、三鷹の森ジブリ美術館やジブリパークの上映でも大変好評を得ていることからも、その影響力は計り知れません。
仙台三越展の内容と見どころ
仙台三越で開催される展覧会では、「イバラード」をテーマにした新作や様々な版画が展示販売されます。さらに、会期中には井上直久氏自身が会場に来場し、購入した作品には作家が手書きでサインを施してくれるという貴重な体験も用意されています。具体的な展示作品には、版画作品の「多層海麗日2020」や「世界は私の標本箱」、さらには「蒼空の友」や「めげゾウ発見」といった作品が含まれます。
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イベント名: イバラードの世界井上直久絵画展
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会期: 2024年8月21日(水)~27日(火)まで(最終日は午後4時まで)
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会場: 仙台三越本館7階アートギャラリー
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お問い合わせ: 022-225-7111(大代表)
アクセス情報
会場は仙台市営地下鉄「勾当台公園」駅直結、また「商工会議所前」バス停からは徒歩3分の距離です。JR仙台駅からはタクシーで10分と、アクセスにも優れたロケーションです。
井上直久氏の作品に触れる絶好の機会、ぜひお見逃しなく!
詳細な情報は三越の公式サイトをご覧ください。
仙台三越
この個展を通じて、幻想的な「イバラード」の世界に入り込み、その魅力を存分に楽しんでいただければと思います。