シャープ、アオイ電子と三重事業所第1工場売却契約を締結

シャープとアオイ電子の連携

2023年10月、シャープ株式会社がアオイ電子株式会社との間で三重事業所第1工場の売買契約を締結しました。アオイ電子は香川県高松市に本社を構える企業で、代表取締役社長は木下和洋氏です。この売却は、シャープが進めるデバイス事業のアセットライト化の一環として実施されます。

アセットライト化の戦略

シャープは近年、未利用や低利用の工場を活用し、売却または他社との協業を通じて事業構造を転換することを目指しています。この方針に従い、業務の中心をブランド事業に置くための施策の一部が今回の売却契約とされています。

具体的には、三重事業所では生産活動が行われており、アオイ電子がこの工場を利用して半導体の後工程生産ラインの構築を行う予定です。この連携により、両社は生産効率を最大限に高めることが期待されています。

三重事業所第1工場の概要

三重事業所第1工場の所在地は三重県多気郡多気町五佐奈で、延床面積は約60,000平方メートル、そのうち生産エリアは約24,000平方メートルです。この規模の工場を活用することで、アオイ電子は大規模な生産体制を整えることが可能となります。

今後の展望

シャープは今後も子会社であるシャープディスプレイテクノロジー株式会社とともに、三重事業所での製造支援を行う予定です。また、アオイ電子の事業成長を見据え、三重事業所第2工場の譲渡についても検討を進めています。これにより、シャープのブランド強化とともに、アオイ電子による新たな事業展開へと繋がることが期待されています。