男性育休を考える日を祝うプロジェクト「IKUKYU.PJT」の意義と取り組み
9月19日は「育休を考える日」として認識され、多くの企業や団体が男性育休の重要性について考える機会となっています。この日を記念して、積水ハウス株式会社は「IKUKYU.PJT」というプロジェクトを立ち上げました。この取り組みは、男性が育児休業を取得しやすい環境を普及し、より良い社会を築くための一環として始まったものです。
男性育休取得の現状と課題
近年、男性の育児休業取得率は上昇していますが、未だに多くの課題が存在します。特に、家庭内での家事や育児の役割分担が不均衡であることや、男性が育休を取得してもそれが実際には十分な取得になっていない「とるだけ育休」の問題が指摘されています。これらの課題を解決するためには、社会全体の意識改革が必要です。
「IKUKYU.PJT」とは
「IKUKYU.PJT」は、2019年に始まった男性育休を推進するプロジェクトで、今年で6年目を迎えます。153の企業・団体が賛同しており、その活動は広がりを見せています。このプロジェクトは、「男性の育児休業取得をより良い社会作りのきっかけにする」という理念を掲げ、情報発信や啓発活動を行っています。
SDGsに基づく取り組み
積水ハウスでは、SDGsの視点を取り入れ、「GO GREEN」チャレンジを通じて多様な社会課題に取り組んでいます。その一環として、「誰もが生き生きと働ける環境の実現」を目指しています。この理念のもと、ライフ・ワークバランスの向上を進めており、社員の幸せを実現するための「社員ビジョン」を策定しています。
男性育休の取得実績
実際に、積水ハウスでは多くの男性社員が育児休業を取得しています。30代の男性社員は、1か月の育児休業を取得し、「父親」としての実感が仕事のモチベーションに繋がっていると語っています。また、商談の際に育児について話すことで、関係性が深まったとも述べています。このような体験から、育休を取得することの魅力を実感しています。
もう一人の30代男性社員は、現在10か月の育児休業を取得中です。日々の家事を担い、「毎日の献立を考えるのがこんなに大変だとは思わなかった」と振り返ります。子どもたちの成長を見守りながら、育休中の経験が仕事にどう活かされるかも期待しています。
男性育休の取得を勧める声
育児休業を取得することで多くのメリットを感じている社員たちの声は、これから育休を考える男性にとって励みになるでしょう。「育休を取得することで家族の絆が深まり、仕事への意欲も高まる」といった意見が多く見受けられます。また、育休を取得することで新たな視点を得られ、今後の仕事に役立つ貴重な経験が得られることに共感を持つ人も増えています。
まとめ
男性育休を考える日を通じて、男性が育児休業を取得しやすい環境を整えるための取り組みが進んでいることが明らかになりました。「IKUKYU.PJT」を通じて、多くの企業が連携し、男女共に育児に取り組む文化が根付くことを期待しています。育児休業が当たり前の社会を築くためには、すべての人がこの結果に興味を持ち、積極的に行動していくことが求められます。