三菱UFJキャピタルの新たな投資先
三菱UFJキャピタル株式会社は、2023年に運営を開始したファンドを通じて、AI model株式会社への出資を行うことを発表しました。この投資は、AIモデルやAIタレントの生成を専門とするAI model社へのものであり、デジタルトランスフォーメーション(DX)の支援を目的としています。
AI model株式会社の概要
AI model社は2018年から独自に開発した生成AI技術を基に、ファッションモデルやタレントをデジタルで生成するサービスを提供しています。これにより、TVCMや広告のブランディング、プロモーションの最適化を図ることができるため、ECサイトやカタログのキービジュアル制作においても活躍しています。
近年、AI model社は日本初となるAIタレントが登場するTVCMを制作し、特定の企業専属のインフルエンサーを展開するなど、業界に新たな風を吹き込んでいます。また、特定のクライアントや制作会社に向けてAIモデル生成システムを提供し、撮影の課題を解決する取り組みも進めています。
出資の背景と目的
今回の資金調達は、AI model社のこれまでの成果を基に、さらに独自開発の生成AI技術の活用を進め、様々な企業に向けた新しいソリューションの開発を加速させることを狙いとしています。モデル撮影の現場は労働集約的で、多くのプロセスを含むため、企業が求める高品質なモデル画像をタイムリーに提供することが課題となっています。
AI model社は、この課題に対し生成AIを利用することで、労働集約なプロセスをデジタル化し、モデルやタレントを迅速かつ効率的に提供することができます。この取り組みは、従来の撮影業務のDXを進めるだけでなく、クリエイティブ制作の質を向上させる期待が寄せられています。
三菱UFJキャピタルの役割
三菱UFJキャピタルは、1974年から存在するベンチャーキャピタルとして、多種多様な業種への投資を行ってきました。出資先企業の成長を支援するため、MUFGの広範なネットワークを活用し、新たなビジネスモデルを推進していくとのことです。
定期的に企業に対する支援を行い、IPO達成を果たした顧客数は920社に及び、業界内での信頼度も高いと評価されています。AI model社に対する投資も、この長年の経験を活かした重要な一歩となるでしょう。
AI model株式会社の基本情報
- - 会社名: AI model株式会社
- - 所在地: 東京都港区虎ノ門
- - 設立年: 2020年
- - 代表者: 社長の谷口大季
- - 事業内容: AI技術を活用した様々なクリエイティブの生成
- - URL: www.ai-model.jp
三菱UFJキャピタル株式会社の基本情報
- - 会社名: 三菱UFJキャピタル株式会社
- - 所在地: 東京都中央区日本橋
- - 設立年: 1974年
- - 代表者: 社長の小島拓朗
- - 事業内容: ベンチャーキャピタル事業
- - URL: www.mucap.co.jp
今後のAI model社の動向と、三菱UFJキャピタルによる支援がどのように企業のDXを推進していくのか、注目が集まります。