ペッツオーライ、オンラインしつけ教室を完全子会社化
ペッツオーライ株式会社(東京都中央区)が2025年7月28日、オンラインしつけプラットフォーム「イヌトレ」を運営するいぬとれ株式会社(東京都渋谷区)の全株式を取得し、完全子会社化したとのことです。この動きは、愛犬との生活に欠かせないしつけを、ただのマナーや技能として認識するのではなく、「社会からの信頼を得るためのインフラ」としての重要性に目を向けたものです。
株式取得の背景
最近の調査によると、犬や猫を飼うことで人間の心身の健康が改善され、生活の質も向上することがわかっています。さらに、ペット飼育は認知症発症率の低下にも寄与することが示唆されています。これに伴い、ペッツオーライでは飼い主が「しつけ」を重要視することが、ウェルビーイングや健康長寿の実現に寄与すると考えています。
欧米の一部地域では、犬のしつけは飼い主の当然の責任とされ、公共スペースや交通機関でもしつけがなされていることが前提となっていますが、日本には違った文化的背景があるため、しつけへの意識を高めることが求められています。しつけを徹底することで、愛犬との外出範囲が拡がり、飼い主も愛犬もより豊かな生活を送れる環境が整います。
サービスのシナジー
ペッツオーライは、「Wan!Pass」を通じてしつけの認定を行ってきましたが、「イヌトレ」との統合によって、しつけの評価と育成を相互に補完する体制を整えました。これにより、しつけ認定に基づく育成プログラムが強化され、社会的な価値が高まることが期待されています。
「Wan!Pass」は、犬とのお出かけを楽しむためのサービスであり、飼い主と愛犬のマナー向上を目的とした認定を行ってきました。認定を受けたユーザーは通常入れない施設への愛犬同伴が可能になり、飼い主や施設双方にとって価値ある仕組みを提供しています。
一方、「イヌトレ」は、全国のドッグトレーナーと飼い主をオンラインでつなぎ、しつけトレーニングが受けられる革新的なプラットフォームです。これにより、公共の場や商業施設での犬の受け入れに関する懸念の解消が期待されます。また、しつけに不安を抱える飼い主や、集客の課題を抱えるトレーナーにとっても、新たなマッチングの機会が生まれます。
今後の展望
グループ化に伴い、「Wan!Pass」しつけ認定と連動したトレーニングパッケージの開発や登録施設ごとのトレーニングプログラムの共同開発が行われる予定です。愛犬が社会で活動できる環境を作り出し、トレーニング済みであることが社会的信頼に繋がる新たな価値基準の確立を目指しています。
代表のコメント
ペッツオーライ株式会社代表取締役CEOの小早川氏は、「しつけができるかではなく、社会に信頼されているかが重要である」と強調し、オンラインプラットフォーム「イヌトレ」との連携が「評価する」だけでなく「育てる」サイクルを実現すると述べています。
ペットオーナーの声から生まれた「Wan!Pass」
「Wan!Pass」は、ペットオーナーのニーズを反映したアプリで、犬との生活を一層充実させるための様々な機能を提供しています。「しつけ認定」テストを通じて、愛犬に合った施設が見つかり、アプリで手続きが完結できる便利なサービスです。
この新たな展開によって、愛犬との暮らしがより快適で自由なものになることに期待が寄せられています。
いぬとれ株式会社とペッツオーライ株式会社について
いぬとれ株式会社は、2022年に設立された会社で、オンラインしつけ教室「イヌトレ」を運営しています。ペッツオーライ株式会社は、最もポテンシャルのあるペット関連事業を展開し続けるために、2023年に設立されたばかりの企業です。
両者の連携によって、ペットとの共生社会の実現が一歩進むことが期待されます。