QO株式会社によるデータサイエンスの実践教育
QO株式会社は、次世代を担う学生たちにデータサイエンスの重要性を伝える活動の一環として、京都府立嵯峨野高等学校で出張講義を行いました。この取り組みは、2025年9月に約200名の高校1年生を対象に実施され、昨年に続く第二回目の講義となりました。
データサイエンス教育の背景
新学習指導要領の施行により、公教育においてデータサイエンス教育はますます重視されています。特に、「情報Ⅰ」や数学の分野で統計的推測の強化が進み、生徒たちには実社会でのデータ活用能力が求められているのです。嵯峨野高校でもデータサイエンスが数学の授業で扱われていますが、実践的な理解を深めるために企業からの講義が期待されていました。
QOは、実社会でのデータサイエンスの活用や将来の仕事への関心を高めるため、具体的な事例を取り上げることが大切だと考え、今回の講義を実施しました。
実践的なデータサイエンス体験
講義では、QOに務めるマーケティングプランナーの磯矢氏が講師を務め、データサイエンスの基本概念やその社会的な重要性について紹介しました。また、カフェチェーンの新商品開発をテーマに、グループ演習を通じて実際のデータを使用した分析を行いました。
生徒たちは、提供されたダミーデータを基に、2つの商品のどちらが新商品として適しているかを考えたり、その商品の魅力をどう伝えるべきかを討論したりしました。多様な視点や独自のアイデアが飛び交い、活発な意見交換が行われました。例えば、「バナナアレルギーの人もいるかもしれない」という意見や、「SNSで注目を浴びる形状にするべきだ」といった創造的な発想もありました。
こうした演習を通じて、生徒たちは実際にデータを分析し、考察から次の行動へとつなげるという実践的な学びを体験しました。
学生と教員の感想
講義を受けた学生からは、「データの分析方法がわかり、課題の本質が見えてきた」という声や、「具体的なデータをもとに考えることで、理解が深まった」といった意見が多く寄せられました。教員からも、「実践的なデータサイエンスの活用法を学ぶ良い機会になった」「生徒たちがグループでの議論を通じて意見を交わす姿が印象的だった」との感想があり、講義の効果が伺えました。
今後の展望
QOでは、今後も探究学習支援において、マーケティングやデータサイエンスの講義を通じて、学生たちの学びを支えていく計画です。リサーチやデータ活用における専門知識を提供するとともに、学校のニーズに応じたコンテンツを展開し、次世代のリーダーを育成するために貢献していきたいと考えています。
QO株式会社は、これからも社会に貢献するために、教育の現場での活動を継続していきます。