建設機械遠隔操縦
2024-12-17 10:24:11

建設機械の自動化・遠隔化技術を現場で実証!新たな安全基準を検証

建設機械の自動化・遠隔操縦技術の実証試験



国土交通省が主催する「令和6年度 建設機械施工の自動化・遠隔化技術の現場検証」が2024年12月3日に行われました。この実証試験では、最新の通信技術であるStarlinkを活用し、建設機械の遠隔操縦を実現しました。参加企業として、ハイテクインター株式会社や土木研究所、ジツタ中国、そして中電工が名を連ねており、業界における大きな進展が期待されています。

検証の目的


この実証試験の主な目的は、建設機械の自動化に向けて新たに制定された「自動施工における安全ルール Ver.1.0」の妥当性を確認することです。安全性を確保しつつ、効率的な施工プロセスの導入を目指します。実際の検証には、バックホーと呼ばれる建機が使用され、遠隔操縦が行われました。

技術的な背景


実証はつくば市の建設DX実験フィールドで実施され、土木研究所が所有するバックホーにカメラ、映像伝送装置、無線装置が取り付けられました。これにより、遠隔からの操縦における安全性を検討できる仕組みが整えられています。

具体的には、通信障害におけるリスク軽減や映像遅延による誤操作の抑制といったリスクアセスメントが行われました。映像の遅延を最小限に抑えるため、60フレーム/秒の高速ビデオカメラと、4K対応の超低遅延ビデオエンコーダ「LVRC4000」が導入され、運転者はリアルタイムで建機を操作することが可能となりました。

実験結果とその意義


実験における検証結果からは、ARQ(自動誤り訂正機構)の搭載によって通信障害時のリスクが有意に軽減されることが確認されました。また、エンドツーエンドの遅延も約300msに抑えられ、ほとんどの操作者が確認できない程度のスムーズさで操作できることが報告されています。この安定した映像伝送が、誤操作による事故を未然に防ぐ可能性を広げています。

今後の展望


このシステムは、山間部など通信インフラが整いにくい地域でも安全な土木工事を実現するための重要な一歩となります。今後は無人化施工や省人化が進めば、作業の効率化に寄与することが期待されています。さらに、新たな機能や性能向上に向けた取り組みが続けられることでしょう。

この実証試験は、建設業界の未来に明るい希望をもたらすものです。


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会社情報

会社名
ハイテクインター株式会社
住所
東京都渋谷区代々木3-28-6いちご西参道ビル3F
電話番号
03-5334-5260

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