東伊豆町の新たな取り組み
静岡県東伊豆町の稲取地区では、2026年10月から11月にかけて、グリーンスローモビリティを用いた交通改善実証実験が実施されます。この実験は、観光振興と地域住民の交流を促進することを目的としており、特にシニア層の外出支援や観光客の周遊をテコに地域の活性化を図る狙いがあります。
グリーンスローモビリティとは
グリーンスローモビリティとは、低速で運行する自動車両を指し、特に観光地などでの利用が期待されています。最高時速19キロという遅さで、安心して周囲の景色を楽しめることが大きな特徴です。今回の実施では、伊豆稲取駅を起点に約5キロのコースが設けられ、11カ所の停留所が設置されます。
体験価値の提供
観光客には東伊豆町の美しい景観を楽しむ機会をデザインし、また地域住民には公共交通では得られない特別な体験を提供することがこの実証実験の目的です。車両のデザインには地域特産品であるキンメダイのラッピングが施されており、観光客からは「東伊豆町の魅力を感じられる」との声も寄せられています。
利便性と低価格
本実験では、予約不要で気軽に乗車できるシステムが採用されます。運行は時刻表に基づき、現金や町民の約半数が登録する『東伊豆町LINE』との連携アプリで決済が可能です。料金は1回250円、1日乗り放題500円と設定され、低料金ながらも利用者の周遊促進を目指しています。
過去の実績を踏まえて
東伊豆町は、2026年の初頭に行った第1弾の実証実験で、KPIを大幅に上回る日平均12名の乗車を記録しました。この実験では、観光シーズン中に多くの乗客が訪れた結果、利用者の声が寄せられると同時に、運行ダイヤの不足も顕在化しました。
今後の展望
今回の実験では、運行頻度を増やすなどの改善を図った上で、観光客と住民の双方のニーズに応じたサービスを提供します。繁忙期とその中間におけるデータ収集を通じて、高い利用実績が得られた場合、さらなる社会実装へと進める計画です。
概要と運営
- - 場所: 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取地区(伊豆稲取駅周辺、1周約3キロ)
- - 期間: 2026年10月1日(木)~2026年11月29日(日)
- - 運行時間: 10:00~16:45
- - 主催: 東伊豆町
- - 運営: 合同会社うさぎ企画
- - 車両運行: 株式会社東海バス
- - 車両: 7人乗りグリーンスローモビリティ
この新しい交通手段は、多くの方にとって便利で楽しい体験を提供すると期待されています。地域の活性化に向けた新たな一歩として、ぜひ皆さんもご利用ください。