座位訓練の成果
2025-01-16 12:47:33

座位訓練で高齢者の自立を促進する新たな取り組み

高齢者福祉の新たな可能性



埼玉県蓮田市に位置する「蓮田ナーシングホーム翔裕園」は、社会福祉法人元気村グループに属し、高齢者福祉と障害福祉サービスを提供しています。この施設は、入所者が自宅に戻っても自立した生活を送り続けられるように支援することを目指しています。利用者が目標を持ってリハビリテーションに取り組む中、職員の負担軽減にも努めており、最新の介護機器を活用したノーリフティングを導入してきました。

ノーリフティングの見直し



しかし、機器の使用が利用者の筋力や活力を奪うリスクがあることから、この取り組みは慎重に進められています。昨年、ノーリフティング推進協会の全国大会に参加したことで、新たな視点を得ました。機器に頼ることなく、より細やかな介助やリハビリを通じて、利用者の身体能力が向上することが確認されたのです。

この気づきから「座位姿勢」に注目し、利用者と職員が共に笑顔で過ごせる方法を模索しました。

研究の実施



研究は、2023年5月から9月にかけて行われ、毎日最低30秒以上の正しい姿勢で座ることによる身体的変化を検証しました。具体的には、支えなしで座位を保持できる時間や左右の体重差を記録しました。6月からは実際の座位訓練を開始し、職員と利用者双方に対して調査を実施しました。

効果の確認



研究の結果、利用者の座位姿勢保持時間が平均219%も延長されるなど、非常に良好な成果が得られました。一部の利用者では顕著な効果が見られ、心理的にも変化がありました。たとえば、普段あまり話さなかった利用者が積極的に会話をするようになりました。

職員からは「利用者ができなかったことができるようになり、本当に嬉しい」との声や、トレーニング中にコミュニケーションが取れたことに対する喜びの声も多く聞かれました。しかし、実施初期には業務負担が大きいとの声も上がり、今後の負担軽減への課題も浮かび上がりました。

社内での協力と改善



データ収集には紙媒体を使用し、職員の負担を抑えながらチーム全体での協力を促進しました。この取り組みは、施設内での発信力を高める結果にもつながりました。

今後の展望



研究を通じて、正しい姿勢を維持することがADL(活動的日常生活)向上や筋力維持に寄与することが明らかになりました。座位訓練は、短時間で行える実践的な介護手法として評価され、その効果が生活の質を高めることが期待されています。

今後は、トレーニング内容の工夫や実施体制の整備が求められています。限られた人数だけでなく、希望する職員が自主的に参加できる仕組みを作ることが、さらなる成功へとつながるでしょう。私たちは、今後もご利用者が笑顔で過ごせる環境の提供に努める所存です。

施設情報



蓮田ナーシングホーム翔裕園



職員募集中


介護職や看護師を募集しています。興味のある方はぜひご応募ください。

社会福祉法人元気村グループ


当グループは令和5年に埼玉県鴻巣市に設立され、「共に生きる」を理念として様々な社会福祉法人を展開。ご利用者の「生きがい」を追求し、「感動介護」の実現を目指しています。


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会社情報

会社名
社会福祉法人元気村グループ
住所
埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-11-9ニッセイ大宮桜木町ビル8階
電話番号
048-631-0070

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