戸矢万葉個展「溶解のパラダイム」開催
京阪グループのフラッグシップホテル、THE THOUSAND KYOTOにて、注目の美術家・戸矢万葉(とや まは)氏の個展が開催されます。この個展は8月3日よりスタートし、9月18日まで続く予定です。アートギャラリーにおいて、戸矢氏が土や砂を用いて表現する新作を中心に展示されます。
展示内容とテーマ
戸矢氏は、粘土や砂など「セラミック」と称される素材が持つ不変性や恒久性に注目しています。これらの素材は、現代の電子メディア社会でも変わらず、遠い未来に痕跡や形を残すことができる特性を持っています。例えば、焼成された土器は、時を経ても欠けや割れを経て、その存在を保つことができるのです。この特性を活かし、戸矢氏は「時の痕跡を残す術」というテーマで作品を制作しています。
今回の展示名が「溶解のパラダイム」となる理由は、作品の鑑賞者が、他者や物との関係を見直し、新たな体験に包まれる瞬間を楽しむことができるからです。また、展示空間と作品が相互に影響を与え合うことも意図されており、人と人、物と人、空間がほどけ、混ざり合う様子を新たな感覚として提示します。
入場無料の特別なイベント
会期中は入場が無料で、誰でも気軽に美術作品を楽しむことができます。特に注目していただきたいのは、9月15日(日)に行われる「30min 展示解説」です。このイベントでは、戸矢氏自らが彼の作品に関してトークを行います。時間は15:00から30分間、場所は同じくTHE THOUSAND KYOTOのアートギャラリーです。事前の予約は不要ですので、ぜひ参加してみてください。
戸矢万葉氏のプロフィール
戸矢万葉氏は1991年に生まれ、2017年に京都市立芸術大学院美術研究科陶磁器専攻を修了しました。最近の展覧会には、2017年の「六甲ミーツ・アート」や、インドネシアでの「Jakarta Contemporary Ceramics Biennale」などがあり、国際的にも活躍しているアーティストです。公式Instagram(
@manyo_0101)には、彼の最新情報が掲載されています。
アートギャラリーの意義
THE THOUSAND KYOTOのアートギャラリーは、京都の豊かな芸術文化を未来へ引き継ぐことを目指し設立されました。新しいアーティストや学生への発表の場、そしてSDGsに関する啓発活動の場としても機能しています。地元の文化や創造性を大切にし、訪れる人々に心地よい感動体験を提供することを使命としているのです。
この機会に、戸矢万葉氏の作品を通じて、過去と未来、そして今この瞬間を感じられる展示をぜひ体験してみてください。