SCSKのスピード開発が促す業務効率化
SCSK株式会社が提供するノーコード開発サービス「CELF」は、SAPジャパン株式会社のERPソリューション「SAP® ERP」とAPI連携を実現しました。この連携により、企業の財務会計や管理会計、購買在庫管理など、業務の効率化が図られます。その詳細と活用方法について解説します。
1. 現在のERP環境とその課題
近年、多くの企業が導入するERPシステムは、「Fit to Standard」に基づいた標準機能が重視される傾向にあります。しかし、SAP ERPはグローバル基準を意識した設計であり、日本企業が求める特有の業務要件を十分に反映したものではありません。そのため、企業現場ではExcelを使用して独自の入力や帳票作成を行う傾向が見受けられます。このような状況は、作業量の増加やデータの分散を招き、多くの課題を抱えています。
2. CELFの新機能と特長
新たに提供される「SAPデータ連携部品」は、Excelに似たインターフェースでERPデータの登録や更新が可能です。このため、ユーザーは学習コストを抑えつつ、直感的な操作で業務を進められます。これによりSAPシステム周辺の業務が効率化され、膨大なデータを一元管理することも容易になります。
特に重要なのは、「独自形式の帳票やレポートの作成」です。この機能により、例えば請求書や見積書を企業ごとの独自フォーマットで作成することが可能になります。この操作はCELFアプリ画面から行えるため、現場主導での業務改善が進められるのです。
3. 活用シナリオ
- - 経費申請の効率化: CELFの簡単な入力画面から承認後に必要なデータが自動的にSAP PR(会計伝票)に登録されます。
- - 複雑な見積もり業務の支援: 親子関係の階層構造を持つ複雑な見積書もCELFを利用して柔軟にフォームを作成可能、後でSAP SDシステムに自動登録されます。
- - 部門別管理表の即時出力: SAPシステムからの実績データにCELFで収集した予算・見込みデータを統合した予実管理表を作成し、迅速に出力できます。
これにより、企業は現場のニーズに応じたデータを活かした意思決定を行うことができ、業務の効率化を実現します。
4. 価格と導入のしやすさ
「SAPデータ連携部品」のライセンスは無料で提供され、CELFのユーザーであれば追加費用なしで使用できる点も魅力です。CELFの利用料金は月額1,800円(税別)からと手頃で、企業全体のデータ利活用を促進します。
5. SCSKの未来へのビジョン
SCSKは今後もCRM/ERPとの連携を強化し、 CELFをビジネスの標準ツールとして普及させる計画を立てています。これにより、経営の見える化や迅速な意思決定を後押しし、全ての企業が持っているデータの価値を最大限に引き出すことを目指します。特に、生成AIの活用などで今までにない革新的なサービスの提供にも期待が寄せられています。
6. 競争力のあるテクノロジーの展開
CELFは表計算ソフトのような操作性で、業務アプリを容易に開発・運用できる点が強みです。すでに国内外の約1,200社に導入され、130社以上のパートナー企業と共に展開を進めています。AIによる業務高度化も進められ、RPA機能を利用した業務自動化も実現可能です。
7. 結論
SCSKのCELFは、その柔軟な使い勝手と積極的な機能追加により、企業の効率を大幅に改善する期待が持てます。SAP ERPとのAPI連携を通じて、現場主導の業務改善が促進されることで、現代のビジネス環境における競争力の強化に寄与するでしょう。