株式会社シーアールイーは、2024年11月5日、愛知県名古屋市港区の大型物流施設「ロジスクエア名古屋みなと」の地鎮祭を行い、着工しました。竣工は2025年12月末を予定しています。
名古屋港湾部の戦略的な立地
「ロジスクエア名古屋みなと」は、名古屋市港区の湾岸部に位置し、24時間操業可能な工業専用地域に立地しています。名古屋市内中心部まで約11km、名古屋高速4号線「木場」インターチェンジまで約1.8kmと、市街地へのアクセスに優れています。さらに、「木場」インターチェンジから新東名高速道路・新名神高速道路へとつながる「東海」ジャンクションまでは約6kmと、中部圏だけでなく、東日本・西日本への広域配送拠点としても最適な立地です。
また、名古屋港飛島ふ頭北コンテナターミナルまでは約16km、中部国際空港(セントレア)まで約32kmと、輸出入貨物輸送にも適しています。さらに、名古屋鉄道築港線「東名古屋港」駅及び名古屋市交通局市バス「大江町」バス停から約700mと、交通利便性も高く、周辺エリアの人口集積による雇用確保にも有利です。
多彩な機能と環境配慮を備えた物流施設
「ロジスクエア名古屋みなと」は、地上4階建て、延べ面積49,901.24㎡(15,095.12坪)の大規模物流施設です。3階へ大型車両が直接乗り入れ可能な車路スロープを設け、トラックバースを1階及び3階に備えることで、最大4テナントへの分割賃貸が可能なマルチテナント型施設となっています。
倉庫部分の基本スペックとしては、外壁には金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は1.5t/㎡(2.5tフォークリフト対応可)、有効高さは5.5m以上(一部除く)、照度は平均250ルクスを確保する計画です。昇降設備は、荷物用エレベーター(積載荷重4.1t)1-2階専用4基、3-4階専用4基を実装予定です。
さらに、将来的なオペレーション対応として、垂直搬送機2基(いずれも1-4階での利用可)やドッグレベラーの増設を可能とする構造、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場・キュービクル増設スペース等の確保、事務所スペースの増床を想定した法的な対応等、入居テナントの将来ニーズにも対応できる仕様としています。
環境対策としては、全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具を採用し、環境や省エネルギーに配慮した設計となっています。BELS評価、CASBEE-建築(新築)を取得予定です。また、エンバイオC・ウェスト合同会社にて太陽光発電システムの導入を予定しており、本物件屋根に設置する太陽光パネルにて発電した電力の供給を受けて自家消費する計画です。さらに、発電した電力の一部を施設内に蓄電して、停電時に非常用電力として使用できる蓄電池システムの導入を検討しており、入居テナントのBCP(事業継続計画)策定の一助になるものと期待されています。
CREグループの物流インフラプラットフォーム構想
CREグループは、「物流不動産」と「不動産の利活用価値」の同時提供を実現することで、物流を支えるすべてのサービスの基盤となる“物流インフラプラットフォーム”の構築を目指しています。物流不動産の提供だけでなく、倉庫内オペレーションにおける自動化・省人化、EC向けフルフィルメントサービス、自動出荷管理システム、人材採用サポートなどのサービスから、配送効率向上のためのサービス・システムやトラック車両のリースまで、ソフト・ハード両面から幅広く「倉庫の利便性を高めるサービス」を提供しています。
今後ともパートナー企業を数多く迎え入れ、サービスメニューを増やしながら、物流インフラプラットフォームの構築をさらに推進していく方針です。