組織再編と社名変更で新たなスタートを切った越後鐡工所
新潟県長岡市に本社を構える株式会社越後鐡工所(旧名:拾壱・ビッグストーン)が、社名を変更し新たな経営体制を整えた。この変更は、地域の産業に貢献するための一環として行われ、新たな目標に向けた強力な一歩と位置付けられている。
地元産業への貢献
越後鐡工所は長岡高専出身の起業家である大石克輝氏によって設立された。彼は在学中に金属電解加工の技術を学び、この技術を応用した独自のハードウェア製造に挑戦してきた。特に、同社が注力している超小型サイクロイドギアードの開発や、金属3Dプリンタを使った高品質な製品製造は、他の企業にない特徴を持つ。これまでは難しかった滑らかな金属表面の再現を可能にしたことから、様々な業界から注目を集めている。
新たな経営体制
社名変更の背景には、このたび新たに2名の経営陣を迎え入れたことがある。大石氏は、過去には一人で会社を切り盛りしてきたが、「これからは人を育て、技術を継承し、地域と共に成長する会社を目指す」と述べている。また、経営チームには長岡高専出身者の横山和輝氏が名を連ねており、地域の人材活用が一層進むことが期待されている。新たな取締役には神戸高専から茨木隆彰氏が参加する。
特注製品でファンの夢を具現化
越後鐡工所が新たに取り組む「推し活グッズ」の特注製造事業も大きな注目を集めている。この事業により、ファンが愛するキャラクターやアーティストのイメージを、細部まで美しく再現する製品を提供することができる。デジタル技術と独自の加工技術を組み合わせることで、少量生産でも高品質な製品を実現。「あったらいいな」を形にする企業理念は多くのファンに支持されている。
ロゴマーク誕生の背景
新しいロゴは、越後鐵工所の「E」と新潟の地形を融合させたデザインで、地域との結びつきと小さなニーズにも応える姿勢を表現している。ロゴの左側には、佐渡島や粟島を象徴する部分があり、地域の文化やアイデンティティを意識したデザインとなっている。
結びに
越後鐡工所は、設立からの経験を活かし、新潟から全国、そして世界へ向けて技術と価値を広めていくことを目指している。地域の産業に新たな風を吹き込み、地元の人々と共に成長していく姿勢が期待されている。長岡高専が育んだこの企業には、今後も目が離せない。
会社概要
- - 社名: 株式会社越後鐡工所
- - 設立日: 2018年11月28日
- - 所在地: 新潟県長岡市川崎町559-7
- - HP: 越後鐡工所公式サイト
まずは、新潟の地元企業としての矜持を胸に、この新たな旅路に挑んでいく越後鐡工所の今後を応援したいと思います。