三菱食品、脱炭素化の新たな一歩をTerrascopeで実現

三菱食品の脱炭素化を加速するTerrascopeの導入

2024年4月26日、Terrascope Japan株式会社は、三菱食品株式会社が同社の脱炭素SaaSプラットフォームを採用し、ホットスポットの特定と非財務情報の開示を行うことを発表しました。この取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた重要なマイルストーンとなります。

持続可能な未来に向けた三菱食品の戦略

三菱食品は、サステナビリティを重視し、2030年に向けた目標を設定。2050年にはカーボンニュートラルの実現を目指し、CO2削減に取り組んでいます。これまでにも、Scope 1やScope 2の排出量を把握し、統合報告書で実績を開示してきました。しかし、気候変動による影響が大きくなる中で、食のサプライチェーンにおいても早急な対応が求められています。

そこで、三菱食品はScope 3の可視化に取り組むことで、持続可能なサプライチェーンの構築に貢献することを目指しています。Terrascopeのプラットフォームを導入することで、より詳細かつ迅速な排出量の把握が可能となり、同社のサステナビリティ戦略がさらに進化することが期待されています。

Terrascopeの役割と期待

Terrascopeは、企業がスコープ1、スコープ2、スコープ3の排出量を測定・削減するためのエンドツーエンドのプラットフォームを提供します。同社の代表取締役社長、京谷裕氏は、膨大なデータを効率的に整理し、GHG排出量を迅速に把握できたことをニーズに応じて導入したメリットとして強調しました。

Terrascopeの技術は、食品業界が直面する課題を解決するための強力なツールであり、事業開始から現在に至るまで、様々な業界の企業に採用されています。そのソリューションは、データサイエンスやAI技術と機械学習を駆使して、ネットゼロ達成に向けての支援を行います。食品、農業、製造業から運輸、不動産まで、幅広い分野での活動が展開されています。

未来を見据えた三菱食品の取り組み

三菱食品は、得られたデータを基にさらなる計測技術を進化させることを計画しています。また、ホットスポットの特定に基づいた1次データへの切替も行い、より詳細なESG情報の取り扱いを強化する方針です。この取り組みを通じて、企業としての透明性を高め、社会への責任を果たしつつ、持続可能なビジネスモデルの確立を目指します。