日鉄エンジニアリング、エンジニアリング功労者賞受賞のニュース
日鉄エンジニアリング株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:石倭行人)は、一般財団法人エンジニアリング協会が2024年度に授与する「エンジニアリング功労者賞」を受賞しました。この賞は、エンジニアリング産業の発展に大きく寄与したチームや個人を表彰するものです。
受賞の背景
今回受賞したのは、陸上設置型自動給餌システムや生産管理システムの推進チームです。特に、岩手県釜石市にある(有)泉澤水産が行なったサクラマスの商業生産における革新的な取り組みが評価されました。
自動給餌システムの導入
受賞の中心となった「自動給餌システム」は、陸上に設置された給餌設備と海底に埋設された配管から構成されています。このシステムにより、陸上から自動で生簀に飼料を搬送することが出来ます。従来の方法と比べ、給餌ロスを大幅に削減し、食料費も抑制できます。また、給餌作業が陸上から遠隔操作できるため、危険な海上での作業を排除し、高齢化や人材不足といった問題にも対処できるのです。
AIを活用した生産管理システム
併せて導入された「生産管理システム」では、AIとリアルタイムデータを駆使し、養殖魚の状態を常時モニタリングします。これにより、従来では確認が難しかった情報を基に、給餌の最適量やタイミングを調整することが可能です。このシステムは、養殖魚の食欲をリアルタイムで把握し、給餌計画を自動で修正することができ、その精度の高さが大きな魅力です。
今後の展望
加えて、これら両システムを連携させて使用することで、養殖業の生産性や効率性が飛躍的に向上すると期待されています。日鉄エンジニアリングは、本事業を通じて、養殖業を持続可能な成長産業に育て、社会全体の持続可能性に寄与していく所存です。
この受賞は、エンジニアリング技術がどのように養殖業や他の産業の中で活用されているかの一つの例であり、今後も業界の発展が続くことが期待されます。日鉄エンジニアリングのさらなる取り組みに今後も注目していきたいところです。