心臓ペースメーカー「リプライ」
2008-09-02 19:06:52

新たな心臓ペースメーカー「リプライ」で心筋調律を革新

心臓ペースメーカーの進化



心臓の健康は私たちの生活において非常に重要ですが、徐脈性不整脈の患者には特に大きな問題となっています。これに対抗すべく、日本ライフライン株式会社が新たに発表したのが、世界最小容積の植込み型心臓ペースメーカー「リプライ」です。この製品は、心臓の調律を整えるために体内に埋め込まれ、特に優れた性能と機能を持っています。

小型で長寿命なデザイン



「リプライ」の最大の特徴は、そのコンパクトなサイズです。リプライDRの容積はわずか8.0cc、リプライSRに至っては7.5ccという、まさに世界最小のスペックを実現しています。さらに、この小さなデバイスは驚くべきことに、約11年もの電池寿命を持っているため、一度の手術で長期間の使用が可能です。これにより、患者はペースメーカーが入っていることを忘れるほど自然な日常生活を営むことができます。

新機能「SafeR」



今回の「リプライ」には、心室ペーシングの回数を抑えるための新機能「SafeR」が搭載されています。このアルゴリズムは、房室伝導が保たれている間はAAIモードで動作し、必要のない心室ペーシングをできる限り抑制します。また、房室伝導障害が確認されると自動でDDDモードに切り替わり、心室の収縮を維持します。この機能により、心臓の健康を最適に保つことが期待できます。

高度な心房不整脈アルゴリズム



さらに、「リプライDR」には、心房細動に対応するための3つのアルゴリズムが搭載されています。これにより、心房を高いペーシング率で維持したり、期外収縮を検知した場合にペーシングを調整したり、さらには心房期外収縮が多発する際に率を変化させる機能が備えられています。

自動調整機能



また、心房および心室の電位を元にしたオートセンシング機能も新たに導入され、自動でセンシング感度を調整します。この機能は、心内電位の変化によるリスクを低減させ、心室ペーシングの効率を上げることで、患者の安心感を高めています。

スマートチェックで効率的なフォローアップ



最後に、ワンタッチで心内電位やリード抵抗、ペーシング閾値を測定する「スマートチェック」という機能も搭載されています。これにより、ペースメーカのフォローアップが迅速に行えるようになり、医療従事者や患者にとっては大きなメリットとなります。

日本ライフラインの今後



日本ライフライン株式会社は、1981年に設立され、医療用機器の輸入・製造・販売に特化した企業です。同社は新しい技術を取り入れ、常に患者のニーズに応えることに注力しています。心臓の健康は人々の生活の質を左右するため、「リプライ」のような製品がさらなる普及を果たすことが期待されます。心臓ペースメーカーの技術革新は、今後も続くことでしょう。

会社情報

会社名
日本ライフライン株式会社
住所
東京都品川区東品川二丁目2番20号天王洲郵船ビル 25F
電話番号
03-6711-5200

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