ホリデーシーズン消費動向:自分へのご褒美がトレンド!Z世代の旅行意欲も高く国内旅行需要旺盛
アメリカン・エキスプレスが発表した最新の調査「American Express Global Trendex - Holiday Seasons」によると、日本のホリデーシーズンの消費傾向に新たな特徴が見られました。注目すべきは、自分自身への投資、つまり「自分へのご褒美」消費の増加です。
自分へのご褒美消費が拡大
調査によると、ホリデーシーズンのギフトとして最もお金をかける相手は「自分自身」という結果になりました。具体的な金額は平均27,461円にのぼり、家族へのギフトを上回っています。これは、一年を締めくくり、新たな年を迎えるにあたり、自己投資への意欲が高まっていることを示唆しています。
自分自身へのギフトとして人気が高いのは、アクセサリー(ジュエリー、時計、財布、バッグなど)で、全体の38%を占めました。続いて衣類と旅行がそれぞれ37%と高い割合を示しています。この結果から、見た目や気分を向上させるための消費や、心身のリフレッシュを目的とした旅行への需要が強いことが分かります。
さらに、Z世代とミレニアル世代の32%が「ひたすら自分を磨く」と回答しており、自己研鑽への関心の高さがうかがえます。これは、X世代やベビーブーマー世代と比較して高い割合です。
国内旅行需要の増加とZ世代の旅行意欲
ホリデーシーズンに旅行を予定している人は全体の63%にのぼり、半数以上が旅行を計画していることが分かりました。特にZ世代とミレニアル世代では、74%と高い割合を示しており、ベビーブーマー世代(51%)と比較して旅行への意欲が高いことが分かります。
注目すべきは、Z世代の33%が旅行をすでに予約済みであるという点です。これは全世代平均の18%を大きく上回る数値であり、計画性を持って旅行を準備しているZ世代の積極的な姿勢が見て取れます。また、在住エリア別では、関西在住者の予約済み割合が最も高く、27%を記録しました。
旅行費用の節約方法としては、「海外旅行ではなく国内旅行にする(75%)」が最も多く、次いで「ピーク時を外して旅行する(66%)」、「旅行向けクレジットカードの特典を利用する(54%)」と続きました。旅行を計画する際に、費用を抑えるための工夫をしている様子が分かります。
旅行先については、90%が国内旅行を予定しており、これは世界13カ国の平均(69%)を上回る高い割合です。
Z世代がイベント参加にも積極的
ホリデーシーズンのイベントへの参加意欲も調査されました。その結果、Z世代が最も積極的で、「クリスマスパーティーや忘年会・新年会に行く」と回答した割合は33%、全世代平均の29%を上回りました。「スポーツイベントやアクティビティへ参加する」という回答も26%と、全世代平均の15%を大きく上回っています。
まとめ
今回の調査から、日本のホリデーシーズン消費は、自分へのご褒美消費の拡大、国内旅行需要の増加、そしてZ世代の高い旅行意欲とイベント参加意向という3つの大きな特徴が明らかになりました。これらの傾向は、今後の消費市場の動向を占う上で重要な指標となるでしょう。
調査概要
調査期間:2024年6月21日~7月17日
調査対象国:日本を含む世界13カ国
調査対象者:世帯年収5万ドル以上で、年に1回以上旅行をする成人
調査方法:オンライン調査