RSアセットアドバイザーズと前田建設工業、蓄電池事業で新たな第一歩を踏み出す

RSアセットアドバイザーズと前田建設工業の新たな挑戦

東京都港区に本社を構えるRSアセットアドバイザーズ株式会社と、東京都千代田区に本社を持つ前田建設工業株式会社は、青森県三戸郡において系統用蓄電池事業を共同で展開することに合意しました。このプロジェクトは、2024年9月に両社が提携契約を締結したことに基づくものであり、記念すべき第1号案件となります。

プロジェクト概要

この新たな蓄電池プロジェクトは「青森三戸郡蓄電所」という名称で、青森県三戸郡の五戸町に位置します。出力は1,969kWで、蓄電容量は8,000kWhを誇ります。運転開始は2026年8月を予定しており、接続先は東北電力ネットワーク株式会社となっています。

両社の役割分担

RSアセットアドバイザーズは、事業への出資に加えて、事業用地の選定や取得交渉、電力系統を確保するための事業計画の作成など、開発に必要な全般を担当します。一方、前田建設工業は事業への出資を行うだけでなく、蓄電所の設計・調達・建設に関するEPCを担当し、蓄電池メーカーやアグリゲーターの選定、メンテナンス業務の受託検討など、技術面や運営面での戦略を策定します。

今後の展望

両社は今後も高圧の系統用蓄電池事業に注力しながら、特別高圧案件の開発も進めていく計画です。このプロジェクトを通じて、蓄電所の発展に寄与し続けることで、日本国内のエネルギーの安定供給に貢献したい考えです。

系統用蓄電池事業の重要性

系統用蓄電池事業は、2023年2月に発表された経済産業省の「GX実現に向けた基本方針」にも示されたように、再生可能エネルギーの主力電源化を実現するための重要な柱となっています。蓄電および放電を行う系統用蓄電池の導入は、電力の安定供給に寄与し、再生可能エネルギーの変動を和らげるための効果が期待されています。両社はこの事業の拡大を通じて、再生可能エネルギーの普及にも貢献していく方針です。