セイノーロジックスが提供する海上輸送サービスの拡大と新規ラインナップ

2023年、セイノーロジックスは海上輸送サービスの強化を進め、新たにベトナムのダナンやインド向けのダイレクト混載サービスを開始しました。既存のホーチミン及びハイフォン向けのサービスに加え、日本国内の主要20港から毎週ダナン行きの便を用意しています。

特に注目すべきは、2月から始まった日本発ダナン向けの混載輸送サービスです。これにより多くの地方港が含まれ、全国からの輸送が一層便利に。セイノーロジックスは2022年からホーチミンに日本人駐在員を派遣し、ベトナム国内でのスムーズな物流を実現しています。

欧州とアメリカ向けのサービス再開・拡充

さらに、欧州向けにも変化が訪れています。今年4月に、休止していた英国サザンプトン及びイタリアミラノ向け危険品ダイレクト混載サービスを再開しました。これにより、オランダのロッテルダムやドイツのハンブルクなど、他の主要な目的地への拡充が図られ、業界最大規模のネットワークが活かされています。

アメリカ向けでも、マイアミ行きのダイレクト混載サービスが再開されています。従来のロサンゼルス経由から、パナマ運河を経由するCMA CGMの新しいサービスを利用することで、安定したスケジュールとともに輸送品質が大幅に向上しました。横浜からマイアミまでのトランジットは30日と比較的迅速です。

アジア市場への新たなアプローチ

また、2023年5月にはインドへのダイレクト混載サービスが始まりました。日本の主要港からナバシェバやチェンナイへの運送が可能になり、さらにはバンガロールやニューデリーなどの8つの都市への輸送網が強化されました。特に、トランシップをなくすことで貨物のダメージリスクを最小限に抑えることができ、安定したスケジュールも実現しています。

九州校営業所が新たに福岡に開設されたことも重要なニュースです。九州エリアにおける集荷を強化することで、アジア向けサービスの拡充も図っています。

フレキシブルなサービスと地域密着型のアプローチ

また、セイノーロジックスは日本食や冷凍食品の需要にも応え、「ひんやり混載サービス」と「ばりひえ混載サービス」を展開しています。これらは関東や関西発で香港やシンガポール向けに提供されており、アジア市場向けのニーズにも柔軟に対応しています。

2023年6月には、京都の舞鶴港からの混載サービスも開始され、地方港発から世界350カ所へ輸送できるネットワークが拡大しました。特に地方物流の重要性が高まる中、舞鶴発のサービスは地域経済にも大きな影響を与えるでしょう。

危険品の取り扱い体制の強化

2023年7月にはオーストラリア行きの危険品ダイレクト混載サービスを新たに開始し、今後ますます危険品に関する取り扱い体制も強化される見込みです。日本から海外への多様な貨物を安全に運ぶため、最新の技術を駆使してリスクを最小限に抑える努力が続けられています。

ホームページの情報拡充

セイノーロジックスは、公式ウェブサイトも充実させており、リチウムイオン電池の輸送上の注意点や物流に関するトピックスが増え、お客様にとっても役立つ情報が盛りだくさんです。これにより、より多くの顧客に信頼されるパートナーとして評価されています。

セイノーロジックスは、ただ単に輸送を担うのではなく、地域に密着したサービスを提供することで、お客様のニーズにしっかりと応えていきます。何よりも、海上輸送を通じて商業ネットワークを広げ続ける姿勢は、今後も多くのビジネスチャンスを生むことでしょう。