松重豊が描く食の世界
俳優・松重豊の新たな著書『たべるノヲト。』が、好評につき4刷の重版が決まりました。2024年10月10日の発売以来、じわじわと読者から支持を受けてきたこのエッセイ集は、彼が主演する人気グルメドキュメンタリードラマ「孤独のグルメ Season11」の放送が決まり、さらに注目を浴びることとなりました。
自伝的な食の旅
本書は松重豊がこれまでの人生で出会った50品以上の料理を通じて、彼の食に対する思いを綴った一冊です。記憶や人生が詰まった料理たちにはそれぞれドラマがあります。たとえば、極貧時代の支えだった思い出の味や、撮影先での思いがけない出会いなど、松重の食にまつわる記憶が色鮮やかに描かれています。
彼の筆致によって、素朴な家庭のコロッケが名バイプレーヤーに変身し、うずらの卵を求めて町中華に行かずにはいられない、そんなパワーを持つエッセイです。読者は思わず笑ったり、涙したりしながら、食への愛情を感じることでしょう。
イラストは旭川在住の作家・あべみちこが手掛けており、松重との深い交流がうかがえる作品となっています。また、巻末には松重とあべの制作秘話を語る対談も収録されており、彼らがどのようにこの一冊に取り組んだのかが明らかになります。読者としては、両者の努力の結晶を楽しむ貴重な機会です。
お品書きのような目次
『たべるノヲト。』の目次は単なるリストではなく、まるで料理店のメニューのような“お品書き”になっています。「おつまみ」から「甘味」まで、さまざまなジャンルの料理が並ぶため、その日の気分に応じて好きな料理を選ぶように読むことができます。これにより、読者は一品一品をじっくりと味わう楽しみを得られます。
俳優 松重豊の魅力
松重豊は1963年福岡県に生まれ、蜷川スタジオを経て映画、舞台、ドラマで活躍を続けてきた俳優です。FMヨコハマで『深夜の音楽食堂』のパーソナリティを務める他、主演・監督・脚本を手掛けた『劇映画 孤独のグルメ』が2025年1月に公開されるなど、活動は多岐にわたります。2026年4月からはドラマ「孤独のグルメ」シリーズの第11作目が放送予定です。
松重豊の『たべるノヲト。』は、彼のユニークな視点を通じて食事が持つ力を再認識させてくれる作品です。食に対する理解が深まり、輝くような人生の味を共に味わう喜びを感じられる一冊として、多くの人に読まれることでしょう。