アスエネAPACがマレーシアで新たなESG推進を開始
アスエネ株式会社の海外現地法人、Asuene APACが、マレーシアのDasar Consultingと共にESG(環境、社会、ガバナンス)推進に関する業務提携を発表しました。この協業は、8月21日にインドネシアで開催された「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」の会合に合わせて実現し、地域の脱炭素化をさらに加速させることを目的としています。
AZECの目的と成果
AZECは、日本が主導する東南アジア諸国との脱炭素連携を目的とする枠組みで、オーストラリアや11の東南アジア諸国が参加しています。8月21日の閣僚会合では、ネットゼロに向けた多様な取り組みや、脱炭素と経済成長の同時実現といった原則が再確認されました。また、約70件の協力案件が決まり、地域の脱炭素活動が一層進展する見込みです。
Dasar ConsultingとのMOU締結
Asuene APACのカントリーマネージャー兼ディレクターである濱田雅章氏は、Dasar ConsultingのHuman Managing DirectorであるCharles Liew氏と共に、サラワク州におけるESG推進のためのMOUを締結しました。この提携により、マレーシアの現地企業に向けて、CO2排出量の見える化や削減を促進するクラウドサービス「ASUENE」とESG評価クラウド「ASUENE ESG」の導入を進めることが期待されています。
マレーシアの脱炭素政策
マレーシア政府は2050年までのカーボンニュートラル達成を目指しており、2023年には国家エネルギーロードマップ(NETR)を発表しました。この取り組みは、再生可能エネルギーへのシフトやCO2回収などの具体的な施策を含んでおり、特にサラワク州は再エネや水力発電が進んでいる地域として注目されています。13の工業団地を抱えるこの州では、企業の脱炭素化・ESG経営が急務とされています。
ASUENEとASUENE ESGの詳細
「ASUENE」は、企業と自治体向けに、GHGプロトコルに基づいたサプライチェーン全体のCO2排出量の可視化や削減を行うクラウドサービスです。DX化を進めるため、AI-OCRを用いて請求書などをスキャンし、業務工数の削減も図ります。また、様々なESG取り組みの計測や評価を支援する「ASUENE ESG」も展開しており、ESG経営の可視化を実現しています。
企業としての未来に向けて
アスエネは、これまでの実績を生かしながら、APAC地域を中心に脱炭素・ESG経営の支援を拡充していく方針です。今後の成長が期待されるマレーシアにおいて、Dasar Consultingとの協業がどのような成果をもたらすか注目が集まっています。