南信州が世界の持続可能な観光地TOP100に選ばれる
長野県飯田市に本社を置く株式会社南信州観光公社は、国際的な観光認証機関であるGreen Destinationsが主催する「世界の持続可能な観光地100選 2025(GDTOP100)」に、南信州が選出されたことを発表しました。これは長野県内での選出が3度目であり、複数の市町村が共同で選ばれたのは県内初の快挙です。
農家民泊の先駆けと持続可能性の評価
南信州では1998年から全国に先駆けて農家民泊の受け入れを行ってきました。これまでに20万人以上がこの取り組みを体験しており、地域の文化としてしっかりと根付いています。コロナ禍や高齢化といった困難な状況に直面しながらも、地域住民やIターン者が積極的に参加し、農家民泊は地域活性化の重要な要素となっています。
持続可能な観光のモデルケース
今回の選出理由として、広域にわたる農家民泊の取り組みが持続可能な観光の模範はもちろん、地域の資源を保護し、住民参加型の観光プログラムが評価されたことが挙げられます。これらの活動は、地域社会におけるすべてのステークホルダーの協力によって実現されており、持続可能な観光の未来を見据えた重要な一歩となりました。
広域連携による取り組み
GDTOP100に参加した市町村は合計で6つにのぼります。飯田市、松川町、高森町、喬木村、豊丘村、大鹿村のそれぞれが連携を強化し、持続可能な観光を実現するための取り組みを行っています。これにより、各地域の特性を活かした共同プロジェクトの創出が期待されています。
記者会見の予定
南信州の選出を受け、長野県内の別の選出地域である千曲市と共に、記者会見を開催します。これは、地域の持続可能な観光に関する重要な情報交換の場となるでしょう。記者会見は令和7年10月8日(水)16時から、長野県庁3階の会見場で行われる予定です。
GDTOP100とは
GDTOP100は、持続可能な観光の優良事例を世界各国から選出する国際的な表彰制度です。毎年、地域資源の保全や住民の参加型観光が評価され、全世界から100の地域が選ばれます。今回の南信州の選出は、その努力が国際的に認められたことであり、地域の持続可能な観光地づくりに一層の弾みをつけることでしょう。
今後、南信州は研修や視察の受け入れも行っており、持続可能な観光を志向する団体や個人の訪問を歓迎しています。詳細については、南信州観光公社の公式ウェブサイトで確認できます。