アイリスオーヤマ、瀬戸内市に新工場建設―地域活性化への期待高まる
2024年11月14日、アイリスオーヤマ株式会社は岡山県瀬戸内市と立地協定および包括連携協定を締結しました。これにより、瀬戸内市第2宮下産業団地に新工場「岡山瀬戸内工場」が建設されることが決定しました。
この新工場は、中国・四国地方および西日本全域を対象とした製造・物流拠点として機能する予定です。当初は家電製品の生産が予定されていましたが、国内外で需要の高まっている「パックごはん」の生産に計画変更されました。
瀬戸内市は、岡山ブルーライン、国道2号線、山陽自動車道といった主要道路へのアクセスが優れていることから、立地条件として最適であると判断されました。アイリスオーヤマは、2021年5月に瀬戸内市と立地表明覚書を締結しており、今回の協定締結は、その実現に向けた大きな一歩となります。
包括連携協定:地域社会への貢献
立地協定と同時に締結された包括連携協定は、アイリスオーヤマと瀬戸内市が相互に資源を活用し、地域社会の発展に貢献することを目的としています。具体的には、防災・減災対策、地域産業の振興、持続可能なまちづくりなど、多岐にわたる分野での連携が予定されています。
協定を通して、雇用創出、地域経済の活性化、災害時の防災力強化、そして持続可能なまちづくりに貢献することが期待されています。両者は定期的な協議を行い、連携を強化していく方針です。
関係者コメント
岡山県知事 伊原木隆太氏は、今回の協定締結を喜び、「良い会社との縁を大切にすることで得られるものは大きい」と述べ、アイリスオーヤマの進出を歓迎しました。県として、工場建設後も瀬戸内市と連携し、アイリスオーヤマが岡山で成功できるように支援していくことを約束しました。
瀬戸内市長 武久顕也氏は、2021年の立地表明覚書締結から今回の協定締結に至るまでの経緯を説明し、新工場による雇用創出や地域経済の活性化、災害対策への貢献に大きな期待を寄せました。また、アイリスオーヤマと良好なパートナーシップを構築することで、工場の長期的な操業を目指していく考えを示しました。
アイリスオーヤマ代表取締役社長 大山晃弘氏は、瀬戸内市への新工場建設を「関西圏・西日本の生産と物流の中核を担う工場」と位置付け、西日本の消費者に「おいしいごはん」を提供したいと意欲を示しました。さらに、同社が掲げる「ジャパン・ソリューション」に基づき、雇用創出や地域経済活性化などの社会課題解決にも貢献していくことを表明しました。
岡山瀬戸内工場の概要
新工場では、パックごはんの生産が中心となり、西日本市場への供給強化が期待されています。具体的な生産規模や従業員数などの詳細は、今後の発表を待ちたいところです。
まとめ
アイリスオーヤマの瀬戸内市への進出は、地域経済活性化に大きな弾みをつけるものと期待されています。立地協定および包括連携協定の締結を機に、同社と瀬戸内市が緊密に連携し、地域社会の発展に貢献していくことが重要となります。今後の工場建設の進捗や、地域社会への具体的な貢献内容に注目が集まります。