駿河湾の春漁がスタート!桜えびの魅力を探る
日本で唯一の桜えびの水揚げ地、静岡市の駿河湾で、2025年春漁が始まりました。4月2日、漁船が初漁に出港し、翌日には約4.2トンの桜えびが水揚げされ、初競りが行われました。今回はその魅力や最新情報をお届けします。
春漁の期間と漁獲状況
桜えびの春漁は、2025年3月27日から6月5日まで行われる予定です。競りは6月6日まで行われるため、この時期に新鮮な桜えびを楽しむことができます。由比漁港では、初日の水揚げ量が期待に反して少なかったものの、今後の天候により再び増加することが見込まれています。漁業協同組合の大石達也組合長も、これからの漁獲量に期待を寄せています。
由比漁港で味わえる桜えびグルメ
由比漁港には、桜えびをふんだんに使ったメニューを提供する「浜のかきあげや」があります。ここでは、サクサクでふわふわの桜えびのかき揚げや、贅沢な生桜えび丼が味わえます。特に週末には行列ができるほどの人気店で、訪れる価値は十分です。営業日は金曜日から日曜日、祝日ですので、計画して訪れてみてください。
浜のかきあげやのおすすめメニュー
- - 生桜えび丼(1,000円): 新鮮な生桜えびが贅沢に盛り付けられた一品。
- - かき揚げ丼(1,000円): サクサクのかき揚げがご飯にのせられた絶品。
桜えびを使ったご当地グルメ
桜えびの沖あがりは、豆腐とねぎと一緒に煮込まれた鍋料理です。これは漁師たちが冷えた体を温めるために工夫した料理で、桜えびの漁期以外でも、通年で冷凍や釜揚げの桜えびが楽しめます。静岡の郷土料理を扱うお店では、この沖あがりを出しているところも多く、地元の方々に愛されています。
また、桜えびの特性を生かした「静岡釜揚桜えび缶詰」もおすすめです。独自の製法で作られ、いつでもその香りと食感を楽しむことができます。こちらは864円(税込)で販売されています。
近年の桜えび漁の変化
実は桜えびはここ数年、漁獲量が減少していました。これを受けて、県桜えび漁業組合は資源回復の取り組みを始め、漁を行う隻数や網を入れる回数に制限を設けてきました。この努力が実を結びつつあり、2020年の年間水揚げ量が約128トンであったのに対し、2023年には約500トンにまで回復しました。これは駿河湾の恵みをより楽しむための良い兆しです。
今後も桜えびの漁が続く中、地元の食文化とともにその美味しさを楽しんでみてはいかがでしょうか?``