福岡のアーティスト、光州ビエンナーレ日本パビリオンに初参加!
福岡市が推進する「Fukuoka Art Next事業」の一環として、2024年9月7日から12月1日にかけて韓国光州市で開催される「第15回光州ビエンナーレ」に、日本パビリオンとして福岡のアーティストが初参加することが決定しました。
今回の日本パビリオンでは、光州市内の2会場を舞台に、批評家で文化研究者の山本浩貴氏がキュレーションを担当し、
「私たちには(まだ)記憶すべきことがある」をテーマに、現代アーティストの内海昭子氏と山内光枝氏が新作を発表します。
このテーマは、光州の地が歴史的に抱える様々な出来事と、現代社会で起こるグローバルな事象を繋ぎ、その記憶を現代に蘇らせることを目指しています。内海氏と山内氏は、それぞれの視点から光州の地に刻まれた歴史と現代社会の課題を表現し、観る人に新たな視点を与える作品を制作する予定です。
光州ビエンナーレとは?
光州ビエンナーレは、1995年から2年に1度、韓国・光州市で開催される国際的な現代美術展です。今年で30周年を迎える第15回は、「パンソリ- 21世紀のサウンドスケープ」をテーマに、30カ国から73組のアーティストが参加し、過去最大規模で開催されます。
アーティスティック・ディレクターは、「関係性の美学」で知られるキュレーターのニコラ・ブリオー氏。韓国の伝統芸能「パンソリ」をテーマに、光州市の様々な場所を会場として、その精神を現代に再構成する試みが行われます。
福岡市の取り組み
福岡市は、2022年から「Fukuoka Art Next(FaN)」プロジェクトを始動し、アーティストの交流と成長を支援する活動を行っています。今回、光州ビエンナーレへの日本パビリオン参加は、FaNプロジェクトの一環として、アートを通じた世界との交流を促進するための重要なステップとなります。
シンポジウム開催
光州ビエンナーレ開催に先立ち、7月20日にはアーティストカフェ福岡にてシンポジウムが開催されます。ニコラ・ブリオー氏と光州ビエンナーレ財団のチェ・ドゥスゥ氏をオンラインで迎え、山本浩貴氏、内海昭子氏、山内光枝氏が会場から参加し、光州ビエンナーレに向けてそれぞれの立場から熱い議論を交わします。
福岡市では、今回の日本パビリオン参加を契機に、アートを通じた国際的な交流をさらに積極的に推進していく予定です。